楽天証券が上場申請。楽天証券のIPOには参加すべき?

IPO業界で大きな話題となりそうなニュースが入ってきました。

「楽天証券」のIPO(新規株式上場)申請です。

ちなみにライバルSBI証券はSBIホールディングスの子会社で上場していないんですよ。

今回は楽天証券のIPOについて考えてみましょう。

楽天証券HDの上場申請

まずは楽天証券HDの上場申請の内容を見てみましょう。

楽天グループ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」) 及び、楽天証券ホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:楠 雄治、以下「楽天 証券 HD」)は、202374 日(火)に、楽天証券 HD が東京証券取引所へ新規上場申請を行いまし たことをお知らせします。

出典:楽天証券ホールディングス 楽天証券ホールディングス株式会社の新規上場申請のお知らせ

まだ上場を申請した段階なので上場の可否や上場の時期は未定となっています。

楽天グループの資金繰り対策か?

今回の上場いろいろな目的があるのでしょうが、楽天グループの資金繰り対策という部分が大きいと予想されます。

1月に楽天モバイル債の発行、4月13日には楽天銀行が上場、5月には楽天グループのPOと立て続けに資金調達と見られる動きが多かった楽天グループ。

楽天モバイルでかなり資金流出が続いており、キャッシュフローを見ても結構キツめの状況です。

そのため、試行錯誤していろいろな資金調達手段を使っているようにも見えます。

今回の楽天証券のIPOもその一環でしょう。

楽天証券の業績はやばいの?

昨年末には楽天グループの決算があまりに悪かったことや一部のETFの分配金の入金が遅いから楽天証券が危ないのでは?資産を引きあげたほうが良いのでは?というツイートがトレンド入りしていました。

これはこちらの記事でも解説しておりますが、楽天証券自体の業績は実は結構良くて、楽天グループの業績がわるいってことが問題だったんですよ。

そもそも証券会社は資産を分別管理していますので基本的には問題ないですしね。

ですから楽天証券だけに期待する人は今回のIPOで投資しやすくなったかもしれません。




楽天証券のIPOは買い?

それでは今回の楽天証券のIPOは参加すべきなのでしょうか?

これはいろいろな要素がありますので、今の時点ではなんとも言えない部分もあります。

大型のIPOは美味しい

本サイト「お金に生きる」でもIPO(新規上場株式)は美味しいよってお話をさせていただいております。

しかし、IPOには大きな弱点というか全員が儲かるわけでもない理由があります。

それは応募が殺到してなかなか当たらないことです。

実際、2022年に私がかなり多くの証券会社から大半の銘柄に応募して当選したのはこれだけです。

そんなIPOですが定期的に大きなボーナスステージがあります。

それは大型上場です。

大型の場合には当選確率がかなり高くなるのです。

楽天銀行はそんな美味しいIPOになる確率がありそうなんですよ。

ここ数年だと日本郵政、JR九州(九州旅客鉄道)、LINE、佐川急便(SGホールディングス)、メルカリ、ソフトバンク(携帯電話)などが大型で注目されましたね。

これら大型のIPOの場合には応募した方のうちかなりの割合の方が1枚もしくは複数枚当選したと思います。

具体的に過去の大きな新規上場の成績も見ておきましょう。

直近の時価総額が大きく注目度が高かったIPO銘柄の公募価格と初値を見てみましょう。

楽天銀行(5838)

まずは楽天証券と同じ楽天グループの楽天銀行のIPOから見てみましょう。

当初の想定価格(1,795円)時の吸収価格1,148億円でしたが、アメリカの金融不安等もあり、1,400円での上場となりました。

それにより吸収価格は895億円。

公開価格は1,400円に対して初値は1,856円と32.6%のプラスでした。

楽天証券にとっては良い材料となっていますね。

住信SBIネット銀行(7163)

ネット銀行初の上場となった住信SBIネット銀行。

楽天銀行とタイミングも似ていますから参考になりそうです。

想定価格(1,260円)時の吸収価格600億円でしたが、BBの結果下限の1,200円での上場となりました。

それにより吸収価格は582億円。

海外での金融不安が露呈していた最悪のタイミングでしたが、公開価格は1,200円に対して初値は1,222円と1.8%のプラスでした。

ソフトバンク(9434)

ソフトバンクグループの携帯電話部門ソフトバンクです。

吸収価格71,807億円、時価総額は71,807億円と過去最大規模の上場となっています。

公開価格は1,500円に対して初値は1,463円と2.5%のマイナスでした。

ただし、上場後に1,500円は超えていましたのでそれほど損をした方は多くないと思われます。

メルカリ(4385)

フリマアプリのメルカリです。

公開価格は3,000円に対して初値は5,000円で66.7%のプラスでした。

吸収金額3,315億円、時価総額4,059億円でした。

公募価格が3,000円(1単位30万円)でした。

それが上場で始めてついた株価(初値)は5000円(1単位50万円)。

抽選に当選していれば公募価格の30万円で買え、すぐに売っていれば50万円になったということになります

つまり、これだけで20万円の利益がでたことになります。

かなり高い当選確率で20万円の利益は美味しいですよね。

SGホールディングス(9143)

佐川急便を運営する会社です。2017年最大の新規公開株式公開(IPO)でした

吸収金額1,276億円、時価総額5,187億円でした。

公開価格は1,620円に対して初値は1,900円で17.3%のプラスでした。

九州旅客鉄道(9142)

JR九州です。

吸収金額4,160億円、時価総額4,160億円でした。

公開価格は2,600円に対して初値は3,100円で19.2%のプラスでした。

LINE(3938)

みなさんご存知LINEです。

吸収金額1,328億円、時価総額6,920億円でした。

公開価格は3,300円に対して初値は4,900円で48.5%のプラスでした。

こちらも初値はかなり高く付きましたね。

日本郵政(6178)

吸収金額6,930億円、時価総額63,000億円でした。

公開価格は1,400円に対して初値は1,631円で16.5%のプラスでした。

かんぽ生命保険(7181)

吸収金額1,452億円、時価総額13,200億円でした。

公開価格は2,200円に対して初値は2,929円で33.1%のプラスでした。

ゆうちょ銀行(7182)

吸収金額5,980億円、時価総額65,250億円でした。

公開価格は1,450円に対して初値は1,680円で15.9%のプラスでした



楽天証券の概要

楽天証券ホールディングスとは楽天グループが運営するネット証券会社です。

楽天証券のほか、楽天投信投資顧問、暗号資産取引サービスの楽天ウォレットの3社の証券関連サービス事業を統括しています。

楽天投信投資顧問部門も含まれるんですね。

証券の口座数は4月末時点で900万を超えており、かなり大きな規模となっています。

ネット証券ではSBI証券に次いで2位となっています。

私もつみたてNISAは楽天証券でやっていますね。

業績は2022年12月時点で31,509百万円の当期純利益となっています。

ただし、心配な点もあります。

楽天グループへの不安

楽天グループへの不安感です。

楽天銀行や楽天証券の業績は悪くありませんが、楽天モバイルが足を引っ張っており、楽天グループ全体としてはかなり厳しい状況となっています。

そのため、楽天経済圏では改悪続きなんですよ。

そこは楽天証券のIPOでも懸念されそうですね。

楽天銀行、楽天証券と虎の子の子会社を上場させますし、POも実施。

さらに社債も連発していますしそろそろ資金調達手段も厳しくなってきそうです。

問題の楽天モバイル部門を建て直せなければ、どこかに売却するのかという感じになってきそう・・・



楽天証券株をゲットするための対策は?

懸念材料もありますが、楽天証券をゲットしたい方向けに対策をご紹介しましょう

主幹事を狙おう

楽天証券のIPOはまだ正式に決まったわけではありませんので、主幹事は不明です。

IPOは基本的に主幹事がたくさんの株を持っていますのでそこを狙うのが城跡ですね。

ちなみに楽天銀行の主幹事、幹事は以下の通りでした。こちらに似た形になりそうな予感もあります。

主幹事:大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券
幹事:松井証券、楽天証券、マネックス証券、野村證券、SMBC日興証券、みずほ証券、ゴールドマン・サックス証券
自社の楽天証券で扱えるのかな?ちょっと過去の事例がなかったので不明です。
ちなみに多くのIPOの幹事をやっているライバルのSBI証券は幹事にも入ってなかったんですよ。
それぞれ証券会社の特徴はこちらの記事を御覧ください。




まとめ

今回は「楽天証券が上場申請。楽天証券のIPOには参加すべき?」と題して楽天証券のIPOについてみてきました。

まだ正式に上場が決まったわけではありませんが、大きな話題となりそうです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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