103万円の壁を議論している間に、106万円の壁が壊されようとしている件

国民民主党が公約として掲げたことで大きな話題となっている103万の壁。

それを自民党と協議している間に106万円の壁をなくすことが決まりそうに・・・

こちらの方が影響は大きそうです。

今回は106万円の壁が壊されようとしている話について見ていきましょう。

106万円の壁が撤廃へ

まずは今回の報道内容を見ておきましょう。

厚生労働省は、会社員に扶養されるパートら短時間労働者が厚生年金に加入する年収要件（106万円以上）を撤廃する方向で最終調整に入った。勤務先の従業員数を51人以上とする企業規模の要件もなくす。週の労働時間が20時間以上あれば、年収を問わず加入することになる。老後の給付を手厚くする狙いだが、保険料負担が生じる。厚生年金の年収要件は「106万円の壁」と呼ばれ、保険料負担を避けるため働く時間を抑制する要因ともされてきた。関係者が7日明らかにした。

出典：共同通信　厚生年金、年収問わずパート加入　「106万円の壁」撤廃へ、負担増も

ちょっとわかりにくいニュースなので順番に見ていきましょう。

106万円の壁とは

まずは106万円の壁についてみておきましょう。

106万円の壁とは簡単に言えば

勤め先の健康保険、厚生年金に加入することになるラインのことです。

条件を満たした勤務先だと106万円（月額8万8千円）を超えると加入が必須になるんですよ。

具体的には以下の条件となります。

106万円の壁を撤廃とは

つまり、106万円の壁を撤廃するというのは、勤め先の健康保険、厚生年金に加入することになるラインの条件である「給料が月額8万8000円以上」や勤務先の従業員数を51人以上とする企業規模の要件をなくすということです。

１週あたりの所定労働時間が20時間以上で雇用期間が１年以上の予定、学生以外だと健康保険、厚生年金に加入する必要が出てくるのです。

条件は以下の3つになるってことですね。

106万円の壁が撤廃はメリット、デメリットあり

106万円の壁の撤廃というとマイナス面（デメリット）ばかりを考える方が多いようです。

ですがメリットもあり、賛否が大きく分かれそうです。

社会保険の適用のデメリット

まず、デメリットから見ておきましょう。

メリットもある

まず、厚生年金に加入すると将来もらえる年金が増えます。

厚生年金は国民年金と違い会社が半分負担してくれる仕組みです。

それでその分も含めて老後にもらえる年金が増えればお得と言えばお得ですね。

増える年金は報酬によって異なりますが、目安としては以下のとおりです。