SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)トータルリターンランキングが先日更新されました。
ここのところ同じ傾向ですが今月もリートが強かったですね。それよりもなにより今回興味深いのが35本制限の影響で除外される商品が上位を占めてしまっていることです(笑)
トータル・リターンランキング上位をREIT関連が独占
今回発表されたのはSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)2018/2/1~2018/7/31のトータル・リターンランキングです。ランキングを見ると6月のランキングくらいから少し資金の流れが変わってきた感があります。特に感じるのがリートの強さですね。
まずは今回のランキングを見ていきましょう。
1位:三井住友・DC外国リートインデックスファンド
1位は6ヶ月リターン5.53%の三井住友・DC外国リートインデックスファンドでした。海外リートのインデックスファンドです。今までリートは低迷気味でしたがここのところJリートも含んで資金が流れてきている感があります。
やはり分散しておくことが必要ですね。
三井住友・DC外国リートインデックスファンドの概要
日本を除く世界各国において上場(準ずるものを含みます)している不動産投資信託(リート)に投資し、S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用を行います。ベンチマークはS&P先進国REIT指数
信託報酬:0.3024%以内
2位:野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)
2位は6ヶ月リターン5.33%の野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)でした。こちらも海外リートですね。
こちらは残念ながら今回35本制限にひっかり除外対象のファンドとなってしまった商品になります。
35本制限による除外対象となった商品については下記の記事を御覧ください。
このサイトでも何度か記事にしました個人型拠出年金(iDeCo)の取扱商品を35本にする制限。該当するSBI証券がとうとう除外対象のファンドを発表をしました。今後はこれに基づいて掛けている方の3分の2以上の同意を得る作業に入ります。今[…]
1位の三井住友・DC外国リートインデックスファンドとベンチマークも同じで信託報酬が少し高いので除外は仕方ないのかもしれませんけどね。
今回のリターンでも信託報酬の差なのか少しだけ負けていますね。
野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)の概要
世界各国の不動産投資信託証券(REIT)を投資対象とし、S&P先進国REIT指数(配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用するインデックスファンドです。ベンチマークはS&P先進国REIT指数
信託報酬:0.5724%以内
3位:DCニッセイJ-REITインデックスファンドA
3位は6ヶ月リターン3.20%のDCニッセイJ-REITインデックスファンドAでした。
こちらは国内対象のリートであるJーREITですね。
リートが上位を独占しています。
DCニッセイJ-REITインデックスファンドAの概要
DCニッセイJ-REITインデックスファンドAは国内の不動産投資信託証券(J-REIT)に投資することにより、東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する投資成果を目標とするインデックスファンドです。ベンチマークは東証REIT指数(配当込み)
信託報酬:0.27%以内
4位:DCニッセイJ-REITインデックスファンド
4位もJリートのDCニッセイJ-REITインデックスファンドです。
こちらは6ヶ月リターン3.04%となっています。
同じJリートですが、DCニッセイJ-REITインデックスファンドAとリターンが違っているのは信託報酬の差によるものが大きいと思われます。
こちらも2位の野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)と同様に今回の35本制限にひっかり除外対象となった商品です。
3位のDCニッセイJ-REITインデックスファンドAとベンチマークは同じで信託報酬が高いため仕方ないでしょう。
DCニッセイJ-REITインデックスファンドの概要
国内の不動産投資信託証券(J-REIT)に投資することにより、東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する投資成果を目標とするインデックスファンドです。ベンチマークは東証REIT指数(配当込み)
信託報酬:0.594%以内
5位:MHAM J-REITアクティブファンド(DC年金)
5位もJリートのMHAM J-REITアクティブファンド(DC年金)です。
こちらは6ヶ月リターン3.04%となっています。
MHAM J-REITアクティブファンド(DC年金)ではアクティブファンドですが3位4位の同じJリートのインデックスファンドに負けてしまっていますね。
こちらも2位の野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)、4位のDCニッセイJ-REITインデックスファンドと同様に今回の35本制限にひっかり除外対象となった商品です。
皮肉なもので上位5位のうち3つが除外対象商品となってしまいました。ちなみに6位も除外対象となった日本を含んだ世界の不動産に投資をするEXE-iグローバルREITファンドです。
つまり、上位6位までREIT。そのうち4つが今回の除外対象となってしまったのです・・・。
MHAM J-REITアクティブファンド(DC年金)の概要
国内の不動産投資信託証券(J-REIT)を投資対象とします。不動産市況およびJ-REIT個別銘柄の調査・分析に基づく銘柄選択により、付加価値の獲得を追求するアクティブファンドです。ベンチマークは東証REIT指数(配当込み)
信託報酬:1.08%
まとめ
今回は7月までの半年間のSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)トータルリターンランキングをみてみました。
意外に感じる方が多いかもしれませんが、上位2位までが先進国REIT、そこから5位までがJリート(国内リート)が占めました。さらに6位のグローバルREITの「EXE-iグローバルREITファンド」ですから上位6位までがREITという興味深い結果となりましたね。ちなみに7位にようやく株関連の投資信託が入るのですがこれも意外「農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド」でした。
この結果からも複数のカテゴリーに分散することは非常に大事であることがわかりますね。
また、皮肉なことに今回上位6位までのうち4つが35本制限による除外対象となっています。なんとも微妙な結果です・・・個人的な感想を言えば2位の野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)、4位のDCニッセイJ-REITインデックスファンドは同じベンチマークのより低信託報酬のインデックスファンドがありますので除外は妥当かなと。ただし、5位のMHAM J-REITアクティブファンド(DC年金)はアクティブファンドなのにインデックスファンドに負けていてあまり成績は芳しくありませんが、他と違う商品ですから残しても良かったのかな、とあと6位のEXE-iグローバルREITファンドもベンチマークが違う1本で世界のREITに投資をできる商品ですし残してほしかったな・・・と感じますね。
リートについてはこちらでも他の証券会社を含めて比較していますのでぜひご覧ください。
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個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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