ファーストフードの超大手マクドナルドは11月3日にスティーブ・イースターブルック最高経営責任者(CEO)を解任したと発表しました。
米ハンバーガーチェーン大手のマクドナルドは3日、同社取締役会がスティーブ・イースターブルック最高経営責任者(CEO)を解任したと発表した。社内の行動規範に反して従業員と関係を持ったためだとしている。
出所:日経新聞 11/4 「米マクドナルドCEO解任 従業員との関係理由に」より
解任の理由は従業員との「合意に基づく関係」を持つという「誤った判断」をしたためとのこと。
詳細は開示されていません。
ツイッターなどを見ていると不倫で解任と思われた方が多いようですが、実はスティーブ・イースターブルック最高経営責任者(CEO)は現在、結婚していないそうです。
そのため、不倫には当たらないとのこと。
ただし、マクドナルドには幹部が部下との親密な関係になることを禁じる規定がありそれに違反したことになったようです。
今回のマクドナルドは不倫ではありませんでしたが、日本でも社長や上司が部下と関係を持った、不倫をしていたなどの話はよくありますね。
それでは社長が部下と不倫をしたら株価にどのような影響を与えるのでしょうか?
今回は不倫が株価に与える影響について考えてみます。
投資格言「事故は買い、事件は売り」
投資の格言でよく言われることが「事故は買い、事件は売り」です。
事故が起きても、事件が起きても基本的に株価は大きく下がります。
しかし、事故は買っても良い。事件は売ったほうが良いという経験則に基づいて格言です。
簡単に解説をしていきましょう。
事故は買い
「事故は買い」は言葉どうり、「事故」で株価が下がるような状況は一時的なものがケースが多いですから事故で下がったら株を買いなさいってことです。
例えば台風や地震などの防ぎようがない自然災害や突発的な事故などですね。
もちろんこれら事故は復旧などに費用が掛かりますから企業業績に大きな影響を与えます。
しかし、本質的な部分が毀損したわけではありませんから、復旧すれば業績も株価もいずれある程度までは戻るだろうという考えによるものです。
特に株は極端に動きますから売られすぎまで行っているようなケースでは「事故は買い」はかなり有効な戦術なんですよ。
事件は売り
逆に「事件は売り」は、「事件」で株価が下がるようならすぐに株を売って逃げなさいということです。
例えば不正な経理処理(脱税・粉飾)、偽装、データ改ざん、私的流用、汚職、談合などなど。
事件の場合には事故と違い、根本の原因は会社の体質や幹部の考え方にある場合が多いです。
つまり、企業体質によるものです。
企業体質はそう簡単に変わりませんから今後も同じような事件を起こす可能性も大きく、そんな会社の株は買うなという考え方ですね。
どことは言いませんが、大手でも同じような事件を何度も起こしているところありますよね・・・
社長の部下との不倫は事故?事件
それでは社長が部下と不倫をしていたようなケースは事故にあたるのでしょうか、事件にあたるのでしょうか?
これは考え方次第で判断が分かれそうですが、私個人の考え方としては上記の分類ならば事故だと考えます。
なぜならば社長の部下との不倫はあくまでも会社の業務とは全く関係ないプライベートの話なのです。
もちろんパワハラやセクハラが絡んでいた、とか業務中にことに及んでいたような場合にはまた話はまったく別ですが、、、
また、何度も同様な話が出てくる場合も要注意です。
そういった文化が会社に蔓延してしまっている可能性があります。
今回のような合意に基づくような場合には社長と部下のプライベートな話で会社の本質的な部分が毀損したわけではありません。
ですからこのような件で株価が暴落するようならば買いを前提に見ておきたいなと考えます。
ただし、以下の点は考える必要があるでしょう。
社長が退任する場合
まず考えておかなければならないのが、今回のマクドナルドの件のように社長が退任する場合の影響です。
もしその社長が創業者でカリスマだったり、雇われ社長でも会社を再建したようなやり手だったりすれば特に要注意です。
社長がいなくなるマイナス部分
その社長がいなくなることによるマイナス部分を考える必要があります。
マクドナルドのような大きな会社で雇われ社長の場合には、周りもかなり優秀な人が揃っているでしょうからそこまで大きな影響はないかもしれません。
しかし、ベンチャーなど社長のカリスマで引っ張ってきたような会社の場合には致命傷になりかねない話です。
今後も今までの業績が維持できるのかというところで不安が残りますね。
そのような場合には後継者が誰になるのかが大変重要になってきますね。
ただし、部外者からすると有名な人が後任社長になるのでなければ判断しようがない部分ですから難しいところです。
社長の持ち株の行方
その社長が筆頭株主だったりする場合にはその株の行方も気になるところです。
株を社長がそのまま持ち続けるとなれば後継者も自由に会社経営できなくなりますしね。
また、どこかで売却をするということになれば株価にも大きな影響を与える可能性も出てきます。
イメージ悪化
また、社長の話だとは言え会社のイメージの悪化は避けられないでしょう。
特に一般消費者、特に女性をターゲットとする商売をしているケースも場合には大きなマイナスとなってしまう可能性があります。
芸能人でも不倫をしたことにより女性人気が大きく落ちてテレビであまり見かけなくなった人が多くいますよね。
商品や会社のイメージを毀損してしまう可能性は考えておく必要があるでしょう。
まとめ
今回は「社長が部下と不倫。株価はどうなる?事故は買い、事件は売り」と題して社長が部下と不倫をしたことがバレて株価が大暴落した場合の考え方についてみてきました。
私の考えをまとめると以下のとおりです。
社長が退任する場合やイメージ悪化が避けられない場合などは要注意
最後まで読んでいただきありがとうございました。
フェイスブックページ、ツイッターはじめました。
「シェア」、「いいね」、「フォロー」してくれるとうれしいです