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2026年午年の相場格言「尻下がり」は当たるのか?十二支で最下位の干支アノマリーを過去6回のデータで徹底検証

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2026年午年の相場格言「尻下がり」は当たるのか?十二支で唯一マイナスの干支アノマリーを過去6回のデータで徹底検証

2025年の株式相場は、AIブームを追い風に日経平均株価が史上初めて5万円の大台を突破し、年間で約26%上昇という好調な1年となりました。

2026年に入り、 新NISAの成長投資枠や、今年のリバランスについて考えを巡らせている方も多いのではないでしょうか。

投資の世界には、古くから伝わる「干支(えと)にまつわる相場格言」があります。

「そんなの迷信でしょ?」と笑うことなかれ。

アノマリー(理論的には説明できない経験則)として、多くの投資家が意識しているのも事実です。

実際に「辰巳天井」の格言どおり、2024年の辰年、2025年の巳年と2年連続で力強い上昇を見せた日本株市場。

2026年の干支は「午(うま)年」です。

投資格言では「午尻下がり」と言われ、十二支の中で唯一、日経平均株価の平均騰落率が最下位となる年として知られています。

はたしてこの格言は当たるのでしょうか。

今回は午年の過去の実績を検証しながら、2026年の投資戦略について考えていきます。

目次

干支で言われる投資格言とは

日本の株式市場では、古くから干支ごとに株価の傾向を示す相場格言が言い伝えられています。

十二支の相場格言一覧

干支の相場格言は以下のとおりです。

  • 辰巳(たつみ)天井 ― 相場が天井をつけやすい
  • 午(うま)尻下がり ― 年後半にかけて下落しやすい
  • 未(ひつじ)辛抱 ― 我慢の年
  • 申酉(さるとり)騒ぐ ― 相場が荒れやすい
  • 戌(いぬ)笑い ― 上昇で笑う年
  • 亥(い)固まる ― 相場が底を形成
  • 子(ね)は繁栄 ― 株価が繁栄する年
  • 丑(うし)つまずき ― 相場がつまずきやすい
  • 寅(とら)千里を走り ― 勢いよく動く年
  • 卯(うさぎ)跳ねる ― 株価が跳ねる年

これらの格言は、過去の経験則から生まれたアノマリー(理論的には説明できないが統計的に観察される規則性)です。

特に注目されているのが「辰巳天井、午尻下がり」という連続性です。

辰年と巳年で株価が天井をつけ、午年に下落に転じるというパターンは、「戌亥で仕込み、辰巳で売る」という長期投資の指標とされてきました。

「午尻下がり」の意味と由来

次に牛尻下がりの意味と由来をみていきます。

格言が示す相場の傾向

「午尻下がり」という格言は、午年は年後半、特に年末にかけて相場が下落しやすいことを示しています。

「尻下がり」という表現は、馬の後ろ姿が下がっている様子になぞらえたもので、年の前半は堅調でも後半に失速するという相場パターンを表現しています。

2026年は「丙午」という特別な年

2026年は十干十二支では「丙午(ひのえうま)」にあたり、60年に一度訪れる特別な年です。

「丙(ひのえ)」は「火」の兄、「午(うま)」も「火」の性質を持ちます。

火のエネルギーが重なることで、「激しい動き」や「極端な変化」が起こりやすい年とも言われています。

前回の丙午は1966年でした。

干支学的には、草木の成長が極限を過ぎ衰えの兆しを見せ始めた状態を表しているとされ、転換点や変化の年という解釈がなされています。

午年の日経平均株価パフォーマンス過去6回を検証

戦後の東京証券取引所再開(1949年)以降、6回あった午年の日経平均株価パフォーマンスを詳しく見ていきましょう。

午年6回の騰落率一覧

始値終値騰落率主な出来事
2014年16,147円17,450円+7.1%NISA開始、日銀追加緩和
2002年10,631円8,578円-16.8%ITバブル崩壊後、金融不安
1990年38,712円23,848円-38.7%バブル崩壊
1978年4,926円6,001円+23.4%円高、公定歩合引下げ
1966年1,417円1,452円+2.4%いざなぎ景気初期
1954年377円356円-5.8%朝鮮特需反動
平均---5.0%3勝3敗

過去6回の午年の成績は3勝3敗

必ずしも下がるわけでもないんですよ。

勝率は50%ですが、平均騰落率はマイナス5.0%十二支の中で最下位となっています。

ただし、平均騰落率が悪く見えるのは、バブル崩壊(-38.7%)という歴史的な下落局面が含まれているためです。

これらが「午年は下がる」という印象をより強めていますね。

2014年の相場:+7.1%

直近の午年である2014年は、年間で7.1%上昇しました。

年初はNISA導入の期待がありましたが、前年の大幅高(2013年は56.7%上昇)の反動と消費税率引き上げへの警戒から年前半は低迷。

しかし10月のGPIF運用比率引き上げ報道と日銀の量的・質的金融緩和拡大で投資家心理が好転し、年末にかけて上昇しました。

2002年の相場:-16.8%

厳しい1年でした。

米大手通信会社の経営破綻や日本国内の金融システム不安により、日経平均株価はバブル崩壊後の安値を更新

年間では16.8%の下落となりました。

1990年の相場:-38.7%

日本の株式市場史上、最も印象深い午年です。

前年1989年の大納会で史上最高値38,915円をつけた日経平均株価は、1990年に入ると一転して暴落。

年間騰落率マイナス38.7%は、2008年のリーマンショック時に次ぐ史上2番目の大幅下落でした。

まさに「午尻下がり」を象徴する年となりました。

1978年の相場:+23.4%

「午尻下がり」の格言に反して大幅上昇となった年です。

急速な円高進行にもかかわらず、米国景気拡大の恩恵と公定歩合引き下げが日本株の上昇を後押ししました。

1966年の相場:+2.4%

60年前の丙午です。

いざなぎ景気の初期にあたりましたが、証券会社による保有株式放出で需給が重く、小幅上昇にとどまりました。

1954年の相場:-5.8%

戦後最初の午年です。

朝鮮戦争休戦による特需反動で日本経済は景気後退に陥り、5.8%下落しました。

十二支別の株価パフォーマンス比較

1950年以降のTOPIX(配当込み)の平均リターンを干支別に見ると、午年の実力がより明確になります。

十二支別平均騰落率ランキング

順位干支格言平均騰落率
1位天井+24.3%
2位繁栄+23.4%
3位騒ぐ+20.7%
4位跳ねる+20.1%
5位固まる+16.3%
6位天井+12.4%
11位つまずき-3.0%
12位尻下がり-5.0%

十二支の中で平均騰落率がマイナスなのは丑年(-3.0%)と午年(-5.0%)のみ

午年は最下位であり、格言どおりの傾向が数値にも表れています。

ただしサンプル数は各干支6〜7回程度と限られており、統計的な再現性が高いとは言い切れません。

あくまで参考情報として捉えることが重要です。

午年が軟調になりやすい背景

それではなぜ牛年が軟調になりやすいのでしょう?

辰巳天井からの調整局面

午年が軟調になりやすい構造的な理由として、「辰巳天井」からの反動が挙げられます。

辰年と巳年で大きく上昇した後、投資家の利益確定売りが出やすいタイミングが午年に重なるという見方です。

実際に2024年(辰年)と2025年(巳年)の日経平均株価は、それぞれ約20%、約26%と大幅に上昇しました。

2年連続で2桁上昇が続いた後だけに、2026年には調整が入りやすい環境にあるとも考えられます。

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米国の選挙サイクルとの関連

午年が軟調になりやすい別の要因として、米国の選挙サイクルとの関連も指摘されています。

2026年は米国で中間選挙が予定されており、中間選挙の年は株式リターンが相対的に低い傾向があるとされています。

2026年午年の投資環境と注目ポイント

干支アノマリーはあくまで参考情報です。実際の投資判断においては、2026年の経済環境やファンダメンタルズを重視することが重要です。

2026年の国内経済見通し

2026年の日本経済は、デフレからの脱却が本格化する重要な転換点となる可能性があります。

2026年の春闘でも高水準の賃上げが実現すれば、実質賃金の上昇が軌道に乗り、個人消費の持続的な回復が期待できます。

大手調査機関の予測では、2027年3月期の上場企業営業利益は前期比12%増益が見込まれています。

AI・データセンター需要の継続に加え、企業の収益性改善が進んでいます。

2026年の注目投資テーマ

2026年に注目されるテーマとしては、以下が挙げられます。

AI・半導体関連

2025年に引き続き最も注目されるテーマです。

日本は半導体製造装置・材料で世界トップシェアを誇る企業が多く、構造的な成長が期待されます。

2026年は「AIインフラ」から「AI活用ビジネス」や「フィジカルAI」へ物色の中心が移行する可能性も指摘されています。

銀行・金融

日本経済が「金利のある世界」に移行したことで、利ざや改善の恩恵を受けやすくなっています。

特に地方銀行は実質賃金上昇による地域経済活性化の恩恵も期待できます。

防衛・建設

引き続き注目です。地政学リスクの高まりを受けて防衛関連は重要テーマ。

建設セクターも人手不足を逆手に取った採算改善や国土強靱化需要が追い風となります。

リスク要因

米国経済の動向、トランプ政権の政策不確実性、国内の政治・金融政策リスク、地政学リスクには引き続き注意が必要です。

格言を踏まえた2026年の投資戦略

それでは投資格言を踏まえて2026年の投資戦略はどの用に考えればよいのでしょう?

専門家の見方

大手証券会社の2026年日経平均株価予想を見ると、野村證券は年末55,000円、大和証券は56,000円をメインシナリオとして掲げています。

相場格言的には慎重論もありますが、最高益更新を続ける日本企業のファンダメンタルズの改善が格言に勝ると見ています。

ただし、相場格言以上に専門家や証券会社の予想はほぼ外れるのであまりあてにはならないんですよ・・・

個人投資家が取るべき戦略

過度な悲観は禁物

干支アノマリーはあくまで参考情報です。

1978年や2014年のように「午尻下がり」の格言を覆して上昇した年もあります。

格言に振り回されすぎず、冷静に投資判断を行うことが重要です。

年前半と年後半の違いを意識

過去の午年相場では、1月のスタートが低調になる傾向が見られます。

年初に慎重姿勢で臨み、相場の方向性を見極めてから買いを進めていく戦略も考えられます。

分散投資の徹底

不確実性の高い年だからこそ、特定のセクターや銘柄に集中投資することは避け、幅広い分散投資を心がけることが大切です。

下がったらどうするのかを先に考えておく

午尻下がりが怖いのは、下げ局面で判断を下すからです。

下げ局面は感情が強くなる。強い感情のときに作ったルールは、たいてい極端になります。

あらかじめ下落時に買い増すか、静観するか、売る場合は何を根拠に売るのか(生活防衛資金の不足か、資産配分の逸脱か、リスク許容量の超過か)をあらかじめ決めておくことが良いでしょう。

まとめ

2026年は午年であり、投資格言では「午尻下がり」として十二支で唯一、日経平均株価の平均騰落率がマイナスとなる年です。

過去6回の午年を検証すると、3勝3敗ながら平均騰落率はマイナス5.0%と、確かに軟調な傾向が確認できます。

特に1990年のバブル崩壊や2002年の金融不安の年が大きく下落したことが平均を押し下げていますが、1978年(+23.4%)や2014年(+7.1%)のように格言を覆した年も存在します。

2026年の投資環境を見ると、デフレ脱却への期待、企業業績の改善、AI・半導体需要の継続など明るい材料もある一方、米国の政策不確実性や地政学リスクなど警戒すべき要因も存在します。

主要証券会社は日経平均株価5万5,000円〜5万6,000円という強気の見通しを示しており、格言がそのまま当てはまるとは限りません。

投資格言は古くからの経験則として参考になりますが、最終的な投資判断はファンダメンタルズや経済環境を踏まえて行うことが重要です。

格言を意識しつつも過度に振り回されず、分散投資とリスク管理を徹底しながら、2026年の相場に臨んでいただければと思います。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。投資の最終判断はご自身の責任において行ってください。

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この記事を書いた人

豊かに生きていく上で必須なのがお金の知識です。
しかし、日本では「お金」が汚いものという認識が根強く、あまり勉強されてきませんでした。そのため今後は老後破産が増えてしまうなんて話もありますね。
そんな世の中を少しでも変えたいという強い信念を元に「お金に生きる」を立ち上げました。
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