【2021年1月版】つみたてNISA対象投資信託の信託報酬を資産クラス別で比較。定期的に見直ししよう

つみたてNISAは対象となる投資信託を金融庁が選別しています。

そのため、地雷と言われる悪どい商品はほとんどありません。

しかし、同じベンチマークの商品がたくさんあるんですよね。

そのため、どれを選んだら良いのかわからないという話をよく聞きます。

そこで今回はつみたてNISAの対象となっている投資信託の託報酬が低い商品(ベスト5)を資産クラス別にランキング形式で見ていきましょう。(2020年11月時点)

すでにつみたてNISAをはじめている方も実は同じベンチマークでもっと信託報酬がでているケースも多いですよ。

定期的に見直しをしましょう。

そもそもつみたてNISAってなに?どうやって始めたらいいの?って方はこちらの記事も合わせて御覧ください。

株式部門の信託報酬資産別ランキング

まずは株式部門から見ていきましょう。

つみたてNISA対象の投資信託の多くは株式部門の商品となります。

同じベンチマークを対象としたインデックスファンドで信託報酬率が全く同じでも成績が結構違っていたり純資産額も大きく違いますのでそのあたりも合わせて見ていきましょう。

国内株式(日経平均)の信託報酬ランキング

まずは国内株式(日経平均)です。

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ファンド名ベンチマーク信託報酬率(税込)純資産額1/7時点トータルリターン(1年)12/31時点
iFree 日経225インデックス日経2250.154%14,910百万円18.35%
eMaxisSlim 国内株式(日経平均)日経平均トータルリターン・インデックス0.154%以内6,753百万円18.12%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド日経平均トータルリターン・インデックス0.154%以内16,434百万円18.14%
NZAMベータ日経225日経平均トータルリターン・インデックス0.176%18百万円1年未満
野村つみたて日本株投信日経2250.187%6,899百万円18.69%
たわらノーロード 日経225日経2250,187%以内33,097百万円18.91%
i-SMT 日経225インデックス日経2250.187%218百万円18.65%
Smart-i 日経225日経2250.187%2,253百万円18.63%

日経平均をベンチマークとする投資信託では<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド、eMaxisSlim 国内株式(日経平均)、iFree 日経225インデックスの3本が信託報酬率0.154%と同率で低くなっています。

ただし、少しだけベンチマークが違います。<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドとeMaxisSlim 国内株式(日経平均)、

NZAMベータ日経225はベンチマークが日経平均トータルリターン・インデックスです。

日経平均トータルリターン・インデックスは225銘柄の値動きだけでなく、各構成銘柄の配当も加味した場合のパフォーマンスを示す指数です。

対してiFree 日経225インデックスなどは日経225がベンチマークとなっています。

多少ではありますが、純資産額が大きい「たわらノーロード 日経225」のトータルリターンが高くなっていますね。

国内株式(TOPIX)の信託報酬ランキング

次はTOPIXをベンチマークとした投資信託の比較です。

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ファンド名ベンチマーク信託報酬率(税込)純資産額1/7時点トータルリターン(1年)12/31時点
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)TOPIX0.154%以内25,370百万円7.20%
iFree TOPXインデックスTOPIX0.154%2,964百万円7.28%
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドTOPIX0.154%以内36,641百万円7.19%
Smart-i TOPIXインデックスTOPIX(配当込)0.154%以内1,505百万円7.16%
東京海上セレクション・日本株TOPIXTOPIX0.154%以内34,631百万円7.19%
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドTOPIX(配当込)0.176%以内45,103百万円7.25%

こちらは5本の投資信託が信託報酬0.154%で同率となっています。

この4つは信託報酬率が同じなのもあり、トータルリターンにそれほど大きな差は出ていません。

最も高かったのが「iFree TOPXインデックス」です。

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドが最も純資産額が多くなっています。

最近の伸びだとeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)ですね。

先進国株の信託報酬ランキング

次は多くの人がメインとして投資をしている先進国株の信託報酬ランキングです。

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ファンド名ベンチマーク信託報酬率(税込)純資産額1/7時点トータルリターン(1年)12/31時点
SBI・先進国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(先進国株式))FTSEディべロップド・オールキャップ・インデックス0.1022%程度3,692百万円8.86%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスMSCIコクサイ・インデックス0.1023%以内152,707百万円9.10%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスMSCIコクサイ・インデックス0.1023%以内224,400百万円9.03%
たわらノーロード先進国株式MSCIコクサイ・インデックス0.10989%83,025百万円8.98%
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)MSCIコクサイ・インデックス0.209%7,049百万円8.84%
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)MSCIコクサイ・インデックス(円エッジあり)0.209%2,258百万円12.42%
i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード)MSCIコクサイ・インデックス0.209%265百万円8.81%

SBI・先進国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(先進国株式))が最も信託報酬が低くなっています。

ただし、SBI・先進国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(先進国株式))はベンチマークがFTSEディべロップド・オールキャップ・インデックスになっており、その他とはベンチマークが少し違っています。

FTSEディべロップド・オールキャップ・インデックスとMSCIコクサイ・インデックスでは両方とも先進国対象のベンチマークですが対象国が少し違うのです。

大きな違いはMSCIコクサイ・インデックスには日本や韓国は含まれていません。対してFTSEディべロップド・オールキャップ・インデックスには日本も韓国も含まれている点ですね。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

MSCIコクサイ・インデックスの中では「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」と「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス」が最も信託報酬が低くなっていますね。

トータルリターンでは為替ヘッジありの「iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)」が最も成績が良くなっています。

新興国株の信託報酬ランキング

次は中国やインドといった新興国株に投資をする投資信託の信託報酬ランキングです。

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ファンド名ベンチマーク信託報酬率(税込)純資産額1/7時点トータルリターン(1年)12/31時点
SBI・新興国株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(新興国株式))FTSE・エマージング・インデックス0.176%程度7,129百万円6.03%
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスMSCIエマージング・マーケット・インデックス0.187%47,479百万円8.82%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンドMSCIエマージング・マーケット・インデックス0.2079%2,373百万円8.98%
SMT 新興国株式インデックス(ノーロード)MSCIエマージング・マーケット・インデックス0.363%105百万円8.64%
たわらノーロード 新興国株式MSCIエマージング・マーケット・インデックス0.374%以内9,300百万円6.40%

SBI・新興国株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(新興国株式))が最も信託報酬が低くなっています。

ただし、こちらも先進国株と同じくベンチマークが他4つとは少し違います。

他4つがベンチマークとしているMSCIエマージング・マーケット・インデックスは韓国が含まれ、FTSE・エマージング・インデックスには韓国が含まれていません。

そのため、少し成績が違っていますね。

成績は<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンドが最も良くなっています。

アメリカ株の信託報酬ランキング

次は最近急激に人気となってきたアメリカ株の投資信託の信託報酬ランキングです。

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ファンド名ベンチマーク信託報酬率(税込)純資産額1/7時点トータルリターン(1年)12/31時点
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド (愛称:SBI・バンガード・S&P500)S&P5000.0938%
程度
105,446百万円10.2%
eMAXIS Slim 米国株式インデックスS&P5000.0968%以内237,372百万円10.30%
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))CRSP USトータル・マーケット・インデックス0.162%178,515百万円12.75%
つみたて米国株式S&P5000.22%125百万円1年未満
Smart-i S&P500インデックスS&P5000.242%250百万円1年未満

そのため人気も高くSBI証券全体の投資信託販売金額ランキングで1位常連の投資信託になっています。

なお、3位の楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は他とベンチマークが違いますので単純比較はできません。

簡単に説明すると以下のとおりです。

S&P500:アメリカを代表する500銘柄
CRSP USトータル・マーケット・インデックス:中小規模の会社含むアメリカ株全般
どちらがよいのかは好みの部分が大きいですね。
ちなみにNYダウをベンチマークを対象とした商品は銘柄分散が足りないためなのかつみたてNISA対象の投資信託には採用されていません。

全世界株の信託報酬ランキング

次は全世界株を対象とした投資信託です。

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ファンド名ベンチマーク信託報酬率(税込)純資産額1/7時点トータルリターン(1年)12/31時点
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス0.1102%程度13,665百万円11.10%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)ベンチマークなし0.1144%以内272百万円1年未満
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)インデックスMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)0.1144%37,760百万円11.40%
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)インデックスMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス0.1144%83,494百万円10.93%
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等)インデックス合成指数0.1144%程度2,764百万円11.28%

最も信託報酬が低いのは雪だるま(全世界株式 )です。

多少ベンチマークが違う4つの投資信託が同じ0.1144%以内で並んでいます。

それぞれのベンチマークの違い等はこちらの記事を御覧ください。

また、投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019でトップとなったのは日本を含んだ全世界の株に1本で投資ができる「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)インデックス」です。それに伴い純資産額もかなり増えていますね。

1本で全世界に分散投資ができるのが受けたのでしょう。

バランス型部門の信託報酬資産別ランキング

次はバランス型です。

なお、バランス型はアセットアロケーションによって投資内容が大きく変わってきますので単純比較はできませんので参考程度にお考えください。

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ファンド名ベンチマーク信託報酬率(税込)純資産額1/7時点トータルリターン(1年)12/31時点
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)合成指数0.154%72,320百万円1.01%
たわらノーロードバランス(8資産均等型)合成指数0.154%13.944百万円1.77%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスF 4資産均等型合成指数0.154%8,944百万円6.57%
DCニッセイワールセレクトファンド(安定型)合成指数0.154%5,745百万円1.85%
DCニッセイワールセレクトファンド(株式重視型)合成指数0.154%20,061百万円6.74%
DCニッセイワールセレクトファンド(債券重視型)合成指数0.154%18,601百万円3.75%
DCニッセイワールセレクトファンド(標準型)合成指数0.154%40,028百万円5.43%

バランス型は7つの投資信託が同率で最も信託報酬が低くなっています。

最も純資産が大きく人気が高いのがeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)です。

同じ8資産均等型のたわらノーロードバランス(8資産均等型)と比較すると少し成績は負けていますが・・・

この2つの大きな違いは新興国債券が少しeMAXIS Slimバランスとベンチマークが違う点ですね。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の新興国債券は「JPモルガンGBI‐EMグローバル・ダイバーシファイド」をベンチマークとしています。

対してたわらノーロードバランス(8資産均等型)の新興国債券は「JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス」をベンチマークとしています。

JPモルガンGBI‐EMグローバル・ダイバーシファイドは現地通貨建て、JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラスはドル建てという違いです。

どちらが良いのかはなんとも言えませせんが、成績だけを見るとたわらノーロードバランス(8資産均等型)が少し良くなっていますね。(といっても両方マイナスなんですけどね・・・)

まとめ

今回は「【2021年1月版】つみたてNISA対象投資信託の信託報酬を資産クラス別で比較。定期的に見直ししよう」と題してつみたてNISAで取り扱いのある投資信託の信託報酬を比較してみました。

最近は信託報酬の引き下げ合戦が繰り広げられたこともありどのカテゴリーもかなり信託報酬が低くなっています。

つみたてNISAが始まった当初から同じ投資信託を積立続けている方も一度見直しされてはいかがでしょうか?

つみたてNISA・NISAに加入するなら2社が有力

つみたてNISA・NISAは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ほど証券会社の差はありません。

選ぶ際のポイントは取扱商品と注文の仕方です。その点を加味すると下記のSBI証券、楽天証券が有力となります。

SBI証券

SBI証券はクレジットカードでの購入等は今の所できませんが、(※6月30日から三井住友カードで購入できるようになります)商品ラインナップや注文の仕方などは一番優れていますので楽天カードを使っていない、使わない方には筆頭候補となるでしょう

SBI証券はなにより注文の自由度がかなり高いのがいいですね。

利便性で考えるならSBI証券でしょう。

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SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。

楽天証券

楽天証券最大のメリットは楽天カードでつみたてNISAの投資信託等を購入できることです。

楽天カードを利用することでポイントが付きますので他の証券会社には真似がしにくいかなりのストロングポイントとなっています。

楽天カードを利用しているなら楽天証券がおすすめですね。

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楽天証券はなによりも楽天カードや楽天キャッシュで投資信託を購入すると楽天ポイントが付くのが大きなメリットです。さらにSPU(楽天スーパーポイントアップ)の対象になり、さらに楽天市場での買い物でポイントがつきやすくなります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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