FX業者から怪しい提案資料が郵送されてきたので論破してみる

先日、自宅あてに見慣れない会社から郵送物が届きました。

どうやらFX(外国為替証拠金取引)業者からの提案資料のよう。

内容が非常に香ばしかったので啓蒙の意味も込めてご紹介します。

かなり詐欺を疑う怪しい内容でしたが、営業妨害と言われても面倒なので会社名は伏せておきます。

また、提案内容もそのままは載せず多少ぼかして書いておりますのでご了解ください。

FX業者から提案資料の内容

それではどのような内容の提案資料だったのかご紹介しましょう。

資料は以下の3枚のみ。

  • 会社概要、連絡先等
  • 過去の為替チャート、今後の見通し
  • ◯◯円投資した場合のシュミレーション

挨拶文とかなぜ送ってきたのかの説明も入っていなかったんですよ。

これだけでそのFX業者に連絡してしまう人はいるのでしょうか・・・・

特に香ばしかったのは今後の見通しとシュミレーションです。

今後の見通し:2択

まず今後の見通しとしては過去のチャートと今後の予想が手書きで記されていました。

どうやらそのFX業者は円高を予想しているようでその確率は◯◯%とのこと。

またそうならなかった場合の予想も手書きで記されてそうなる確率は◯◯%とのこと。

※◯◯%の数字は伏せますが、綺麗な数字ではなくそれっぽい数字が記されていました。円高予想◯◯%とそうならない可能性◯◯%の合計でちょうど100%です。

なお、その予想の根拠はまったく記させていません。

過去のチャートが入っていたことからこの流れでいけばこうなるということを示したかったのでしょうか?

ただし、円高、円安だけの2択での予想ですから言ってしまえば単純に考えて当たる確率は半分

外れても◯◯%に入ってしまったね。って話なんですよ。

ある意味うまい予想方法ですね笑

半分の確率のその予想が当たることでこのFX業者すげえ!付いていこうってなるのを狙っているのでしょうか。

もしかしたら郵送先によって円高パターンと円安パターンを用意している可能性もあります。

収益シュミレーション:逆に動いた場合の記載なし

もう一つの◯◯円投資した場合のシュミレーションもやばい内容でした。

◯◯円投資して予想どうりに動いたら今後1ヶ月で◯◯円になるというエクセルで作られたと思われるシュミレーションが書かれています。

3.5倍くらいですね。

1ヶ月で◯◯円儲かることをかなり強調していました。

検証はしていませんが、そのとおりに動けばその金額になるのでしょう。

そこに嘘は無いと思われます。

しかし、これレバレッジの率も記載していませんし、逆に動いた場合についても全く記載していないのです。

1ヶ月で3.5倍になるほどのレバレッジを掛ければ逆に動けばどうなるのか・・・想像するだけでも怖い話です。

つまり、この資料はリスクを一切表に出さずに儲かったケースだけを紹介するという悪質な勧誘方法なんですよ。

連絡先は携帯電話

連絡先には注意書きとして「電話で専門家のアドバイス聞いて売買できます」みたいなことが書かれていました。

つまり、電話等で売買を頻繁にやらせるつもりのようです。

しかも連絡先は携帯電話番号・・・

WEBページの掲載もありません。

この時点で会社の存在自体が怪しくなってきます。

免許・許可・登録等を受けている業者一覧にはない

それっぽい会社案内となっていますが、連絡先が携帯電話番号の時点で怪しいです。

そこで調べてみました。

詳しくは後述しますがFX業者は金融庁の認可を受けているはずなんですよ。

残念ながら会社名で検索しても見つかりませんでした。(検索ミスの可能性も多少あり)
この時点でかなり黒に近いです・・・

そもそもなぜ送ってきたのか謎

ちなみに資料にはなぜこれを私に送ったのか書かれていません。

私はその業者のことをそもそも知りませんし、口座を開設したことも、資料請求などコンタクトをとったこともないのです。

また、FXは過去にもやっていませんし、今後もやるつもりもありません。(親族に嫌な思い出あり)

ですからどこかの投資関連の会社から個人情報を買ったとかなんでしょう。

個人情報保護法とは・・・って感じです。

そもそも個人情報保護法が守れない企業にお金を預けるなんて無理ですよね。・・・



投資詐欺にひっかからないために

今回のFX業者は詐欺とまで断定はできませんが、金融庁の認可にも見つかりませんでしたしかなり黒に近いと思われます。

よほどのことがない限りこれで引っかかってしまう人は少ないとは思いますが・・・

それではこのような投資詐欺に引っかからないようにするにはどうすればよいのでしょう?

いくつか気をつけたいポイントを書いておきましょう。

登録の有無を確認する

前述したようにFX(外国為替証拠金取引)は、金融商品取引法の登録を受けた業者でなければ行うことができません。

ですからまずは怪しい勧誘を受けた場合にはその業者が登録しているのかを確認しましょう。

また、過去の行政処分についてもこちらで確認できます。

FXに限りませんが投資詐欺を働く団体はそもそも登録を受けていないか、過去に取り消しなどの処分を受けているケースが多いです。

まずは登録の有無を確認することで投資詐欺のリスクはかなり減らせるはずです。

さらに会社名、電話番号、代表者、担当者名でググって見るのも効果的。

過去に問題を起こしている場合はそれで判明することもあります。

リスクの説明が無いのは怪しい

多くの詐欺業者は「確実に儲かる」、「簡単に稼げる」と近寄ってきます。

この言葉が出た時点で詐欺を疑うのが良いでしょう。

確実に儲かる金融商品なんてありません。

また、リスクの説明がないのも怪しいです。

今回のFX業者も資料だけとはいえ儲かるパターンだけの明示ですからね・・・

高すぎるレバレッジはおかしい

また、日本でFXを行う場合にはレバレッジは最大25倍と定められています。

例えば100万円を投資に回すと2,500万円までは買うことができるってことですね。

短期間で3.5倍の利益を稼ぎ出そうとするとよほど為替が大きく動かない限り25倍では厳しいですからその時点でもおかしいのです。



まとめ

今回は「FX業者から怪しい提案資料が郵送されてきたので論破してみる」と題してFX業者から送られた提案資料についてみてきました。

詐欺の手口は手を変え、品を変えて忍び寄って来ます。

まずは手法を知っておけばリスクは減らすことはできるでしょう。

また、投資詐欺に引っかからないために最も重要なことは「自分が理解できないものに投資をしない」ということをです。

これだけ胸に刻んでおくだけでも被害の確率はかなり減らせるはずですよ。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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