NISA恒久化が難しく、ファイナンシャルプランナーを投資助言業の新枠に?これは危険な香りしか・・・

報道ベースですが、岸田総理が以前に演説して大きな話題となったNISA恒久化に暗雲が漂っているようです。

それに伴い苦肉の策なのかファイナンシャルプランナーを活用しようと言う話がでているとか。
個人的にちょっと危険な香りがする気がするので今回はこの話についてみていきましょう。

NISA恒久化に暗雲??

まず、今回の話の前提は岸田総理がニューヨークで演説したNISA恒久化の件です。

あそこまで大きくうたっていましたのですでに既定路線かと思っていましたが、調整が済んでいなかったよう・・・

水面下では重大な問題が浮上している。政府は当初、2024年1月の新制度移行を目指していたものの、金融機関側のシステム改修に想定以上の時間が掛かることが判明したのだ。みずほ銀行のシステム障害でよく知られたように、金融機関のシステム改修には莫大なコストと不具合発生のリスクが伴う。口座管理システムを含めた大規模改修となると、「どれほど急いでも1年以内には終わらない」(有力証券幹部)。

出典:東洋経済オンライン 「NISA恒久化」暗雲、非課税期間の延長は無理筋か、「口座開設期間」延長でお茶を濁す案も浮上

システム面の話が大きな問題なようなので仕方ない部分はあると思いますが、事前の根回しや調整が足りなかった感が否めませんね・・・

代案として2つの話が出ているようです。

口座開設期間の無制限化

まずは口座開設期間の無制限化です。

金融庁内ではNISA恒久化について、2024年1月の制度移行という政府側の要求を満たしつつ、NY講演との整合性を図る「最低ライン」で行く案が浮上している。「非課税期間」ではなく、「口座開設期間」を無期限に延長するというのだ。

出典:東洋経済オンライン 「NISA恒久化」暗雲、非課税期間の延長は無理筋か、「口座開設期間」延長でお茶を濁す案も浮上

岸田総理がNISAを恒久化するといったのが嘘にならないように、NISAの口座開設期間の無制限化(恒久化)するという・・・

たしかに間違えてはいませんが、ある意味ペテンですね笑

口座開設期間を無制限にされても利用者にはほとんどメリットがありませんから・・・

なお、我々が望んでいるのは口座開設期間の無制限化ではなく、「非課税保有期間の無制限化」及び「年間投資枠の拡充」です。

このあたりを忘れないでもらいたいものです。

このあたりは金融庁も、日本証券業協会、投資信託協会も同様の要望を出しています。

ファイナンシャルプランナーに投資助言業の新枠?

もう一つがファイナンシャルプランナ―(FP)に新たな権限をもたせようという話です。

この考え方自体は別によいと思いますが。内容が・・・

政府は、金融機関との繋がりの少ないFP資格者を「中立アドバイザー」(仮称)と見なし、投資助言業の登録ハードルを引き下げる新たな別枠を設ける方向性を提示。

出典:東洋経済オンライン 「NISA恒久化」暗雲、非課税期間の延長は無理筋か、「口座開設期間」延長でお茶を濁す案も浮上

簡単に言えば、ファイナンシャルプランナーに投資助言をしても良いとするということですね。

現在、具体的な商品等に言及する投資助言をするためには金融商品取引法に基づいて投資助言業への登録が必要となっています。

特定投資家(プロ投資家)制度とは別件です。

しかし、投資助言業は少々ハードルが高いんですよ。

業務を開始するためには登録申請が必要で、営業保証金500万円を供託しておく必要があったりします。

それを新枠でFPには可能にするということらしいです。。。



ファイナンシャルプランナーに投資助言業の新枠はやめたほうが良いと考える理由

個人的にはこの話危険な香りしかしません。

やめたほうが良いと考えます。

なぜならファイナンシャルプランナー関連で過去にやばい話をいろいろ見てきたからです。

ちなみに私も2級ファイナンシャルプランナーは持っていますので、ある意味ファイナンシャルプランナーですが・・・

ヤバそうなセミナーをよく見かける

まずファイナンシャルプランナー関連で怪しいセミナーが多数実施されています。

中には本当に金融リテラシー向上するのに役立つものもあるでしょう。

しかし、多くは特定の金融商品などを売りたいケースが多いんですよ。

私もお願いされて聞いてきたことがありますが、本当にひどくて詐欺的な商品でしたね、

最近もどうみてもポンジ・スキーム的なやばそうなNFTを勧めまくっているCFPをみました。
すべてのファイナンシャルプランナーが駄目というわけでなく、やばい商品に手を出している人をかなり見かけてしまうんですよ。
本当にその人がファイナンシャルプランナーかもわかりませんし、その人たちが目立っているだけだと思いたいですが・・・
この状況でもし投資助言業の新枠を作ってしまえば、ある意味その活動にお墨付きを与えたことになりより活発となるでしょうね。
怖い未来しか見えません。
もし、導入するな罰則の強化などをする必要があるでしょう。

ファイナンシャルプランナーとは

ちなみに一般的に使われる「ファイナンシャル・プランナー」という用語は一般名称です。
ですから資格がなくても名乗ることができるんですよ。
資格としては「ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士」1級から3級とCFPやAFPがあります。
ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士は国家資格、CFPやAFPは民間資格となっています。
難易度もそこまで高いものではなく、資格学校などの情報だとこれくらいの勉強時間が合格の目安だそうです。
ファイナンシャル・プランニング技能士3級 50時間
ファイナンシャル・プランニング技能士2級 150時間
ファイナンシャル・プランニング技能士1級 500時間

ちなみに私がファイナンシャル・プランニング(FP)技能士2級に合格したときは30時間程度の勉強時間でした。

ファイナンシャルプランナーは投資に特化した資格ではない

また、そもそもファイナンシャルプランナーの勉強内容は投資に特化しているわけではありません。

もちろん投資の範囲もありますが、そこまで深い話はありません。

ですから投資についてのレベル差は人によってかなりあるんですよ。

つまり、ファイナンシャルプランナーの資格をもっているといっても、基礎的な投資知識が備わっていると言うだけに過ぎないのです。

また、投資は実際にやってこそ身につくものがあります。

ですからファイナンシャル・プランニング(FP)技能士1級やCFPを持っているからといって必ずしも投資がうまいわけではないんですよ。

このあたりは以前にオリエンタルラジオの中田敦彦さんが動画で指摘して大きな話題となったこともありましたね。




まとめ

今回は「NISA恒久化が難しく、ファイナンシャルプランナーを投資助言業の新枠に?これは危険な香りしか・・・」と題してファイナンシャルプランナーに投資格言業はどうなんだろうという話でした。

資格の内容自体は評価していますし、ファイナンシャルプランナーを批判しているわけではなく、闇落ちしたヤバいFPをちょくちょく見かけますので、その人達にお墨付きを与えるのはやめてほしいな・・・てことです。

もしどうしても導入するなら厳密な基準や制限、罰則を設けてほしいですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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