一時期、日本の投資信託で一番人気となっていた「ひふみ投信」
しかし、ここ数年成績がぱっとしません。
成績でアメリカ株はもちろん、TOPIXや日経平均にすら負ける年もあり、人気も信託報酬の低いインデックスファンドに負けています。
ひふみ投信は中小の株を対象とした投資信託なのに投資資金が大きくなりすぎたことが原因かな・・・って分析もしたことがありましたね。
ひふみ投信とは
まずは今回の話の前提となる「ひふみ投信」について見ていきましょう。
顔出し運用のアクティブファンド
レオスのひふみ投信とは日本の成長企業を中心に投資をするアクティブファンドです。
特徴としては代表の藤野英人さんをはじめ顔及び名前を出し責任もって運用してくれることでしょう。
藤野英人さん自身もカリスマファンドマネージャーとしてかなり前から有名な存在でした。
私も下記の本の文庫になる前の版を今から2004年に買っています(笑)
今までの投資信託は自信がないからなのか、変更することが多いからなのかファンドマネージャーが顔や名前を出すことはほとんどありませんでした。
ですから途中でファンドマネージャーが変わったとしてもそもそも知らないというケースがほとんど。
それを出しただけでもかなり画期的なのです。
名前と顔をだすのはそれなりに勇気がいることだと思いますが安心感が違いますね。
さらにそれに見合った好成績を出していましたので人気がありました。
さらにカンブリア宮殿の特集から火が付き一時期は人気投資信託ランキング1位の常連だったんですよ。
今でもSBI証券の2022/12/19~2022/12/23の販売ランキング:国内株式対象の投資信託では6位と一定の人気はありますが、一時ほどではありません。。。
ひふみ投信の種類
なお、ひふみ投信にはいくつかの投資信託があります。
まずレオス・キャピタルワークスが直接販売する直販の投資信託は以下の3本。
さらに銀行や証券会社など金融機関販売用として
- ひふみプラス
- ひふみワールド+(プラス)
- まるごとひふみ15
- まるごとひふみ50
- まるごとひふみ100
さらにiDeCoなど確定拠出年金用の
- ひふみ年金
- ひふみワールド年金
があります。
ちなみに商品自体は同じシリーズ(ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金のように)なら直販でも金融機関バージョン、年金でもほとんど同じです。
多少信託報酬等が違う形ですね。
成績が低迷していた
今回の交代の大きな原因は成績の低迷です。
ひふみプラスの2022年11月30日時点のトータルリターンは以下の通り。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ひふみプラス | 1.28% | 1.80% | -9.03% | 4.49% | 2.56% | 358.64% |
設定来をみると358.64%とかなりの好成績であるものの直近1年では-9.03%と厳しい結果となっています。
ちなみにTOPIXをベンチマークとした「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の同じ期間のトータルリターンは以下の通り。
1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 2.92% | 5.05% | 5.59% | 7.73% | 4.37% | 45.75% |
また、日経平均をベンチマークとした「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」の同じ期間のトータルリターンは以下の通り。
1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 1.39% | 3.51% | 2.56% | 8.15% | — | 30.19% |
どちらにもほとんどの期間で負けているのがわかります。
ひふみ投信は過去の成績がよかったので、レオスのWEBページなどの成績表をみるとTOPIXを上回っていることが強調されていますが、ここ数年間はそうでもないんですよ・・・
直近1年で比較すると
- ひふみプラス:-9.03%
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX):5.59%
- eMAXIS Slim 国内株式(日経平均):2.56%
かなり差が開いてしまったことがわかります。
藤野英人氏が復帰でどうなる?
そんな状況であったためかもともとのファンドマネージャーだった藤野英人氏が復帰することになったとのこと。
■運用責任者 最高投資責任者 藤野英人のメッセージ
今年の4月に「ひふみ」シリーズの運用体制強化のためにひふみ投信マザーファンドの運用責任者を離れましたが、運用成績がお客様のご期待に沿えずご心配をおかけしましたことを大変申し訳なく思っております。約9ヵ月間を経ていま一度、ひふみを応援いただいたお客様の信頼を回復しご期待に応える上でも、より運用現場に近い環境で私が立て直しをするため、運用責任者の職務に戻るという苦渋の決断をいたしました。出典:ひふみ投信 ニュースリリース
今回の運用責任者に藤野英人氏が復帰したことでどうなるのか注目したいところですね。
個人的な見解
今後のひふみ投信がどうなるのかは正直だれにもわかりません。
たしかにここしばらくの成績はいまいちですが、過去の成績が素晴らしかったのは事実です。
中小・新興株の調子が悪かった時期の問題も大きいです。
相場は良いときもあれば悪いときもあります。
投資信託って名前の通り信じて投資を託すってことですから、藤野英人さんをはじめとしたひふみのファンドマネージャーが信じられるかどうかで今後の投資判断をするのがよいのではないかという感じですね。
基本は信託報酬が低いインデックスファンドが良いと思いますが、一部ひふみのような商品を入れるのは遊びの意味ではよいと個人的には思ってます。
私も少額ではありますがひふみ年金をiDeCoで毎月買っていましたが、成績が奮っていなかったのもあり藤野英人氏が変わったタイミングで変更しちゃっていました。
今回の復帰でまた購入を復活させようと思います。
まとめ
今回は「ひふみ投信の運用責任者に藤野英人氏が復帰。復活なるか?」と題してひふみ投信の運用責任者が藤野英人氏に戻ったという話でした。
たしかに最近のひふみの成績が振るわないのは事実です。
高い信託報酬を払っているのにTOPIXに負けているのは痛いですね。
最終的にはひふみ投信や藤野英人氏を信じられるかという点でしょうね。
今回の運用責任者変更でどうなるか注目です。
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