再逆転?。2023年7月末時点の「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の成績比較

SBI証券が鳴り物入りで始めた「SBIラップ」。

AIを搭載し40種以上のマーケットデータを分析、市場動向を先読みし投資配分を最適化するファンドラップとのこと。

2022年3月31日(木)のサービス提供開始から、わずか4営業日で10,000口座を達成、11ヶ月で買付金額 300億円を突破するなど大人気となっています。

さらに1年半から2年で1,000億円目指すとのこと。

しかし、実質的な手数料が年率0.955%(平均)とインデックス型の投資信託を買う場合と比較してかなり高いのが玉に瑕・・・

そこで「SBIラップ」と同じ8資産に分散投資をする人気バランスファンド「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を同時に同金額を投資をして成績はどうなるのかを比較する企画を実施しています。

なお、投資金額は初期10万円。その後は毎月1万円の積立としています。(SBIラップと同日に投資をするように設定)

今回はその2023年7月末までの成績をみてみましょう。

なお、「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」のスペックなどはこちらの記事で比較しておりますので、まず前提として御覧ください。You Tube版もあります。

それでは実際にスタート時10万円、追加で毎月同じ日に1万円ずつ16回、合計26万円を同じ日に買ったSBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績を比較してみましょう。

成績は2023年7月末(8/1時点)です。

2023年7月末のSBIラップの成績

7月末(8/1時点)のSBIラップの成績は以下の通り。

SBIラップ2023年7月末成績

出典:SBIラップ

7月末の成績は22,620円のプラス。+9.15%でした

6月末の成績は19,457円のプラスでしたから利益が一気に増えた形ですね。

なお、7月から通算損益として投下資金と資産残高の差も表記されるようになっています。

22,403円にのプラス+8.61%でした。

こちらが実際の損益と考えれば良いでしょう。

損益推移

ちなみに過去の損益推移はこんな感じです。(月次ではなくその時点の評価損益です)

2022年
4月末時点-565円(-0.57%)
5月末時点-3,317円(-3.04%)
6月末時点-1,465円(-1.24%)
7月末時点+2,620円(+2.05%)
8月末時点+2,929円(+2.13%)
9月末時点-2,646円(-1,77%)
10月末時点+7,135円(+4.5%)
11月末時点+2,056円(+1.21%)
12月末時点-6,421円(-3.59%)
2023年
1月末時点-7円(0%)
2月末時点+207円(0.1%)
3月末時点+1,645円(0.78%)
4月末時点+1,832円(0.82%)
5月末時点+7,772円(+3.41%)
6月末時点+19,457円(+8.19%)
7月末時点+22,620円(+9.15
%)
6月末に続いて利益額は過去最高を記録しています。
それぞれの月のの詳しい成績はこちらを御覧ください。

SBIラップが投資をする投資信託の成績

ちなみにSBIラップが投資をする投資信託の月間基準価額騰落率(23/7/31現在)は以下の通り。

  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国株:+1.50%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・先進国株:+1.42%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・新興国株:+3.61%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国債券:-2.69%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債:-1.49%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・新興国債券:-0.58%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国不動産:-0.93%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・ゴールド :-0.16%

7月はマチマチでした。

株は引き続き好調でしたが、債券、不動産がマイナスとなっていますね。

なお、騰落率について詳しくはこちらの記事を御覧ください。

投資比率は変わったのか?

SBIラップのウリはAIが投資比率を自動で調整してくれることです。

どのくらい動いているのかを確認してみましょう。

7月末の投資比率は以下のとおりです。

SBIラップ2023年7月末投資比率

ちなみに6月末の投資比率はこんな感じでした。

SBIラップ2023年6月末投資比率

6月末と7月末の投資比率の差をまとめるとこんな感じですね。結構動いています。

  • 米国株式:-
  • 先進国株式:-0.1%
  • 新興国株:-1%
  • 米国債券:-1.4%
  • ハイイールド債:-0.1%
  • 新興国債券:-0.1%
  • 米国不動産:-0.1%
  • ゴールド:-0.5%
  • 現金:+3.6%

7月は微増減だけで5月と比較してそれほど大きな動きはありませんね。

現金が大きく増えているは6月末の10,000円分がまだ反映されていないことによるものです(7月は反映)

運用・管理手数料

ちなみに運用・管理手数料は以下の通りとなります。

SBIラップ2023年7月末手数料

これがAI等で運用する分の手数料ってことですね。

当然ながら投資額が増えるにつれて手数料も増えていっています。

他に投資する投資信託の信託報酬率が別で掛かる形です。(投資信託の運用成績に反映されている)

出典:SBIラップ




2023年7月末のeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績は以下の通り。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)2023年7月成績

出典:SBI証券

こちらは+21,954円です。

前回の時点では+19,600円ででしたから、こちらも大きく利益を増やした形です。

4ヶ月ぶりにeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)がSBIラップが上回る形となりました。

7月はSBIラップが多く投資をしている新興国株が強かったことが大きそうです。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の投資比率は基本的には8資産とも12.5%ですね。(多少ずれることもありますが)

国内株式:12.5%
先進国株式:12.5%
新興国株式:12.5%
国内債券:12.5%
先進国債券:12.5%
新興国債券:12.5%
国内リート:12.5%
先進国リート:12.5%

同じ8資産への分散ですが投資先と投資比率がかなり違うのがわかります。




まとめ

今回は「2023年7月末時点の「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の成績比較」と題してSBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の7月末時点での比較を見てきました。

2023年7末の結果は

  • SBIラップ:プラス22,620円(投下資金からみれば+22,403円)
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):プラス21,594円(投下資金からみれば+21,595円)

両投資信託とも7月は大幅プラスとなりました。

2023年7月末時点ではSBIラップの方が成績がよいということになります。

しばらくはeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)が上回っていましたが久々SBIラップが逆転しましたね。

ただし、まだ「SBIラップ」も「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」購入してまだ1年程度しか経っていませんから、長期的にみて実際にどうなるのかはわかりません。

定期的に報告したいと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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