MEGABIG祭り開催。期待値100超えの全力買いは正解か?

先日、台風の影響で野球やサッカーの試合がいくつか中止されました。

実はサッカーの試合が中止になるとある確率があがるのですよ。

それはサッカーの勝敗により当選が決まるサッカーくじ「MEGABIG(メガビック)」や「totoBIG(トトビック)」

このサイトでも過去に何度か紹介したことがありますが、試合中止だと的中扱いなんです。

そのため、今回は中止試合数も多く期待値が100を超える事態に。

Xでも大きな話題となり「MEGABIG祭り」といっても良い状況となりました。

今回はこの件について考えてみましょう。

MEGABIG祭り概要

「MEGABIG(メガビック)」や「totoBIG(トトビック)」は通常のtotoと違いサッカーの勝敗の予想を自分でするわけでもありません。

そのため、完全な運まかせの宝くじの一種です。

基本的に日本の宝くじは世界でもっとも割の悪いギャンブルと呼ばれているんですよ。

行動経済学などでは「愚か者に課せられた税金」などとも・・・

そのため、期待値が低い勝負なので基本的には購入をおすすめしておりません。

しかし、ある条件を満たしたときはかなりチャンスです。

それは試合が中止の時です。

試合中止だと的中扱い
なんですよ。
公式サイトのQ&Aにも以下のような記載があります。

天候の悪化その他やむを得ない事由により試合が開始される前に中止となった場合については、当該試合のくじ結果はいずれの数字に投票されていても的中扱いとなります。
なお、試合が開始された後に中止となった場合については、試合の主催者が決定する当該試合の取扱いを受けて、くじ結果を発表します。

今回は4試合中止となりました。
全部で12試合ですから8試合当てれば1等が当選するという・・・
つまり、当選確率が劇的にあがったのです。
ちなみにtotoBIGなども理屈は同じですが、試合中止数が基準を超えたことで払い戻しになったため、MEGABIGが祭りとなった感じですね。

期待値が100を超え

ちなみに今回のMEGABIGは期待値が100を超えました(期待値174)

中止で確率があがったことや過去からの繰越金(キャリーオーバー)が多額にあったことが大きかったですね。

期待値とは、確率変数の実現値を確率の重みで平均した値である。とされています。

もう少し噛み砕いて投資に例えると掛金に対していくら戻ってくるかの「見込み」の金額のことです。

たとえば100円払うとサイコロを1回ふれるゲームが有ったとします。

1がでれば10円
2がでれば50円
3がでれば100円
4がでれば150円
5がでれば200円
6がでれば500円

がもらえるとしましょう。

この場合の期待値は168円となります。

参加費が100円ですから168円期待値のゲームならば参加した方が得をする可能性が高いんですよ。

1が出て90円損するときもあれば、6が出て400円儲かるときもあります。

その繰り返しで複数回参加すればするほど68円の得に限りなく近づいていきます。

つまり、平均してどれだけ儲かるかってことですね。

目安は100です。

期待値が100を超えるということは、賭けた金額に対して平均すれば100%以上のリターンが期待できる状況を指しますからね。

つまり、平均すれば儲かるということです。

あくまで平均してなので絶対儲かるわけではありませんが、かなり確率が高いということですね。

そんな期待値が今回は174ですから、かなりのボーナスチャンスだったんですよ。

平均すれば掛けた金額の174%になるということですからね。

つまり、単純に考えれば買うべきタイミングだったってことです。

ちなみに普段のMEGABIGは期待値35なんですよ。

売上の多くがスポーツ振興のための助成や税金に多く持っていく仕組みになっています。

つまり、平均するとはじめから65目減りする勝負ってことですからおすすめはしません。

1等に賞金振り分けの偏りがある

ただし、そう単純でもないのが今回の「MEGABIG祭り」

1等に賞金の振り分けがかなり偏っているのです。

ですから1等にあたった人はかなり儲かり、当たらなかった人がほぼ全損

全員の賞金を合計すると大きく掛け金を上回るという状況になるってことですね。

つまり、1等があたるか勝負ってことです。

2019年10月の台風19号時

ちなみに2019年の10月に台風19号が接近して中止になったときも今回とほぼ同じような状況でした。

その時、私もtotoBIGを購入して2等が当選しました。

しかし、当選者が多いため2等でも300円の当選金しかなかったんですよ。

当然、トータルでみるとマイナスとなりました。

1等があたる勝負には負けたってことですね。

1等が当たる確率はそれでも低い

ちなみに今回の試合中止でかなりあがっていますが、まだまだ1等があたる確率は低いんですよ。

1/65,536です。

単純計算で考えれば20,000,000円分くらい買えば1等に当たるってことですね。

当選金はおそらく30,000,000円くらいと予想されますから、かなりありな勝負です。

ただし、MEGABIGは購入の内容を自分で変えられません。

ランダムですから全パターン買うとかできないんですよ。

ですから当然、20,000,000円分買っても外れるということは普通にあり得るのです。

期待値100超えでも全力買いはおすすめできない理由

投資の基本は期待値が高い取引を大数の法則に従って売買することです。

大数の法則とは、数多くの試行を重ねることにより事象の出現回数が理論上の値に近づく定理のことをいいます。

つまり、たくさんの勝負をすることで期待値に近づけるってことですね。

期待値が100超えの勝負は繰り返せば繰り返すほどお金が増える可能性が高いですよ。

ですから通常であればやるべきです。

しかし、今回のMEGABIGは賞金が1等にかなり偏っているという性質を考えると、かなりギャンブル性が高くなっています

期待値は高いがリスクも高いという感じになっています。

ですから全力買いはあまりおすすめできないんですよ。

1等に当たらず大きく目減りする可能性を考慮して、損してもよい金額までにしておくのが懸命でしょうね。

私もなくなっても良い遊びの金額の範疇で買っていますね。




まとめ

今回は「MEGABIG祭り開催。期待値100超えの全力買いは正解か?」と題してMEGABIG祭りについて見てきました。

かなり大きなお祭りになっていますし、今後も同様なことが起こるでしょうが、損してもよい金額までにしておくのが懸命だと私は思いますね。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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