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【最安ナスダック100】SBI NASDAQ100 インデックス・ファンドは買い?

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【最安ナスダック100】SBI NASDAQ100 インデックス・ファンドは買い

また新しいNASDAQ100のファンドが出るのか

2026年4月21日、SBIグローバルアセットマネジメントが発表したプレスリリースを、そんな冷めた目で見た方も多いかもしれません。

すでに国内には8本のNASDAQ100連動型投資信託がひしめき、信託報酬0.2%前後での消耗戦が続いているからです。

けれど、今回の『SBI NASDAQ100インデックス・ファンド』は、単なる「最安値更新」では終わりません。

SBIが「インベスコQQQ経由」という運用手法とは別に、初めて米国株に直接投資するインデックスファンドを出したという、決定的な方針転換を含んでいるからです。

今回はSBI NASDAQ100インデックス・ファンドについて見ていきましょう。

目次

SBI NASDAQ100インデックス・ファンドとは何か

まずSBI NASDAQ100インデックス・ファンドの情報を整理しておきましょう

項目内容
ファンド名SBI NASDAQ100インデックス・ファンド
愛称SBI NASDAQ100
設定・運用開始日2026年5月21日(木)
当初申込期間2026年5月7日(木)~5月20日(水)
信託報酬(税込)年0.1958%(国内最安)
ベンチマークNASDAQ100(配当込み、円換算ベース)
運用委託先ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
NISA対応成長投資枠対象(予定)
運用会社SBIアセットマネジメント

(出典:SBIグローバルアセットマネジメント 2026年4月21日リリース)

NASDAQ100というのは、米国NASDAQ市場に上場する金融セクターを除く時価総額上位100銘柄で構成される株価指数です。

NVIDIA、Apple、Microsoft、Amazon、Meta、Alphabet、Broadcom、Teslaといった、みなさまが普段スマホやパソコンで触れている企業の多くがここに含まれます。

上位10銘柄だけで指数全体の約45%を占める、きわめて集中度の高い「AI・テクノロジー経済」の代表選手です。

ここまでは、他のNASDAQ100ファンドと変わりません。

勝負はこの先にあります。

競合との信託報酬・実質コスト比較

まずはナスダック100連動型の国内主要ファンドを、信託報酬と実質コストで並べてみましょう。

ファンド名信託報酬(税込)純資産総額(3月末)
SBI NASDAQ100インデックス・ファンド0.1958%新規設定
楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス0.198%1,648億円
eMAXIS NASDAQ100インデックス0.2035%2,002億円
ニッセイNASDAQ100インデックス0.2035%4,114億円
SBI・インベスコQQQ・NASDAQ1000.2388%99.1億円

ご覧のとおり、信託報酬だけで言えば今回登場したSBI NASDAQ100インデックス・ファンドが0.1958%で国内最安。

ただし、楽天プラスの0.198%、ニッセイ・eMAXISの0.2035%との差はごくわずかです。

100万円を1年間保有した場合のコスト差は、年間わずか82円~207円にすぎません。

「たった200円で騒ぐ必要があるのか」

そう感じる方こそ、ここからが本題です。

決定的な違いは「QQQ経由」か「直接投資」か

冒頭で申し上げた「静かな革命」の正体を明かします。

SBIアセットマネジメントには、すでに『SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド』(2023年8月設定)という類似名のファンドが存在します。

名前が長くて紛らわしいのですが、両者の中身はまったくの別物です。

SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド(旧)

米国ETFのInvesco QQQ Trust【QQQ】を買い付けることで、実質的にNASDAQ100に連動させる仕組み。

いわば「ETFを包んだ投資信託」です。

SBI NASDAQ100インデックス・ファンド(新)

SBIアセットの米国株式ファンドとして初めて、米国株を直接組み入れて運用するインデックスファンド。

運用はインデックス運用の世界的大手、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズに委託。

(出典:SBIグローバルアセットマネジメント 2026年4月21日リリース)

つまりSBIは、これまで他社製ETF(インベスコのQQQ)の威を借りていた状態から、自社で米国株バスケットを組成する「独立運用」へと踏み出したのです。

なぜこれが重要なのか

QQQ経由方式には、構造的なデメリットが3つあります。

第一に、二重のコスト構造です。投資家はSBIファンドの信託報酬に加え、組入先であるQQQの経費率も間接的に負担することになります。

SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンドの実質コストは0.283%と、信託報酬0.2388%よりも0.04%ほど高くなっています。

この上乗せ分の多くがQQQ経費率の"透ける"部分です。

第二に、ベンチマークとの乖離リスクです。

SBI・インベスコQQQは1年騰落率でマイナス側に乖離する傾向が観察されています。

QQQは現金部分を先物等でカバーしていないため、現金の分だけインデックスから取り残される動きをするのです。

第三に、資金流入の伸び悩みです。

純資産総額を見ると、後発のニッセイ(4,114億円)やeMAXIS(2,002億円)、楽天プラス(1,648億円)が巨大化する一方で、SBI・インベスコQQQはわずか99.1億円。

名前に「SBI」を冠しながらも、コスト競争力の弱さから投資家に選ばれてこなかった現実があります。

「直接投資」で何が変わるのか

新ファンドは、この3つの弱点をすべて構造的に解消しに来ました。

QQQを介さず直接100銘柄を組み入れるため、二重コストは発生しません。

信託報酬0.1958%に近い実質コストで収まる可能性が高い。

さらに運用委託先のステート・ストリートは「SPDR」で知られるインデックス運用の世界最大級プレイヤーで、トラッキング精度には定評があります。

SBIが本気で「NASDAQ100の本流」を取りに来た、とご覧いただいてかまいません。

ナスダック投資信託のおすすめは結局どれか

とはいえ、信託報酬だけでファンドを選ぶのは早計です。

投資家の立場から、いくつかの軸で冷静に比較してみましょう。

純資産総額・安定性で選ぶ

この観点では、ニッセイNASDAQ100インデックスが頭ひとつ抜けています。

純資産総額4,114億円、直近3カ月(2026年1~3月)の資金流入額313億円と、いずれもNASDAQ100ファンドのトップ。

繰上償還のリスクがほぼ考えられない規模であり、運用効率も高い水準で安定しています。

コスト最優先で選ぶ

新規設定のSBI NASDAQ100インデックス・ファンドが信託報酬ベースで最安。

ただし、実質コストは最初の決算(約半年後~1年後)まで確定しません。

「信託報酬は安いけれど実質コストで足が出る」というケースは過去にも複数あり、たわらノーロードNASDAQ100の実質コスト0.911%(信託報酬0.440%に対し)は、その典型です。

証券会社の縛りで選ぶ

  • 楽天プラスは楽天証券のみの取り扱い
  • SBI NASDAQ100(新)は主にSBI証券での取り扱い中心と予想
  • ニッセイ、eMAXISは主要ネット証券全般で購入可能

メインバンクならぬメイン証券が決まっている方は、ここで事実上の候補が絞られます。

NISAつみたて投資枠で買いたい

NASDAQ100連動型ファンドの中で、つみたて投資枠の対象となっているのはiFreeNEXT NASDAQ100インデックスだけです。

信託報酬は0.495%とやや高めですが、つみたて枠を使い切りたい方には唯一の選択肢。

本ファンドを含む他のNASDAQ100ファンドは、基本的にNISA成長投資枠での利用となります。

個人的な見立て

個人的な見立てとしてはすでにニッセイや楽天プラスを積立中の方が、わざわざ乗り換える実益は薄いと考えます。

信託報酬差が年0.005~0.008%では、売却時の心理的コスト(利益確定の税金や、積立履歴の分断)に見合いません。

一方、これから新規にNASDAQ100への投資を始める方、とくにSBI証券をメインで使っている方にとって、本ファンドは第一候補になり得ます。

ステート・ストリート委託という運用の骨格、そして今後の信託報酬引き下げ競争の「次の震源地」になる可能性を考えれば、長期でのポジションを築く入口としては十分魅力的です。

NASDAQ100のデメリット

ここまで読んで「よし、NASDAQ100に全力投入だ」と思われた方こそ、いったん深呼吸してください。

どの媒体でも触れられがちな論点ですが、NASDAQ100には構造的な弱点が存在します。

集中リスクが極めて高い

NASDAQ100は上位10銘柄で指数全体の約45%を占めます。

さらにセクター別ではInformation Technologyが51%、Communicationと合わせると67%がハイテク関連。「100銘柄に分散している」という見た目の安心感と、実態としての「実質7~10社依存」のあいだには大きな溝があります。

2022年、NASDAQ100は米ドルベースで年間33%近い下落を記録しました。

金利上昇局面でハイテク株が一斉に売られると、指数そのものが蝋燭の火のように揺らぎます。

為替リスクが二重にかかる

SBI NASDAQ100インデックス・ファンドは「円換算ベース」のベンチマークを採用していますが、これは為替ヘッジをしていないという意味です。

ドル安・円高が進めば、米国株が上がっていても、円建ての基準価額は下がります。

2024年以降の歴史的な円安で利益の上乗せを享受した投資家は多いはずですが、これは同時に「円高転換時の下振れリスク」の裏返しでもあります。

配当利回りの低さ

NASDAQ100の配当利回りは0.5%前後と、S&P500(1.3%前後)や高配当株指数に比べて低水準です。

成長投資としては問題ありませんが、「配当で生活費を賄う出口戦略」にはあまり向きません。

過去のリターンは未来を保証しない

過去10年(2026年3月末時点)のNASDAQ100の年率リターンは18.98%、S&P500は14.16%。差は年率約5ポイント。たしかにNASDAQ100が圧勝しています。

しかしこれは「AIバブルの絶頂期を含む10年」の数字であることを忘れてはいけません。

ITバブル崩壊後の2000~2010年を含めれば、S&P500のほうが上回っていた時期も長くありました。

指数の性格上、NASDAQ100は「勝つときは派手に勝ち、負けるときは派手に負ける」タイプだという基本を、忘れずにおきたいところ。

NASDAQ100とS&P500、どっちがいい?という問い

読者の方から最もよく頂く質問がこれです。

結論から申し上げると、「正解はひとつではなく、あなたのリスク許容度次第」です。

ここは投資アドバイスではなく、判断材料を整理する形でお伝えします。

リターンとリスクの関係

指数年率リターン(過去10年)年率リスク(標準偏差)シャープレシオ
NASDAQ10018.98%18.25%1.04
S&P50014.16%15.02%0.94

過去10年で見ればNASDAQ100はS&P500を年率4.8ポイント上回り、リスク調整後でも勝っています。

※「過去10年」とは2016年3月から2026年3月のこと。

この期間は、ハイテク企業が歴史上稀な成長を遂げた、特殊な10年間でした。

判断を左右する3つの問い

NASDAQ100とS&P500のどちらが合うかは、以下の自問への答えで見えてきます。

  1. 「20年後もAI・ハイテク企業が世界経済の中心でいる」と強く信じるか? → 強く信じるならNASDAQ100寄り、懐疑的ならS&P500で広く分散。
  2. 年20%超の下落が3年続いても、積立を止めずに続けられる自信があるか? → 自信があるならNASDAQ100、自信がなければS&P500の方が「途中で投げ出さない」確率が高まります。
  3. ポートフォリオ全体で、他にテック集中投資をしていないか? → 個別株でNVIDIAやGAFAMを保有している方は、NASDAQ100で追加するとダブル露出になります。

私からの提案

どうしても迷うのであれば、S&P500を土台(コア)にしつつ、NASDAQ100をサテライトとして10~30%程度組み合わせるという形が、心理的にも合理的にも収まりのよい着地です。

米国株だけに集中させるのが不安であれば、eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)をコアに据え、その上にNASDAQ100にを重ねる方法も堅実です。

どちらかに全振りする必要はありません。

まとめ

今回はSBI NASDAQ100インデックス・ファンドについてみてきました。

新規でNASDAQ100の投信を買うなら、かなり有力な商品となりまそうです。

ただし、すでに低コストのNASDAQ100投信を持っているなら、無理に乗り換える必要はないでしょう。

誤差といっても差し支えないレベルまで信託報酬率競争が進展しているんですよ。

最後にお伝えしたいのは、信託報酬が0.0025%違うことより、ご自身のポートフォリオの中でNASDAQ100がどういう役割を果たすべきかを定義することのほうが、100倍重要だという一点です。

NASDAQ100は魅力的です。

しかし、万能ではありません。

それは米国株全体への分散ではなく、米国大型成長株への集中だからです。

AI、半導体、クラウド、巨大テックの未来に乗れる一方で、その期待が剥がれた時には大きく下がる可能性があります。

投資で一番大切なのは、最高のファンドを探すことではありません。

自分が続けられる投資を作ることです。

まず、投資信託の数字の向こう側にある「あなたがどんな未来を買おうとしているのか」を、静かに問い直してみてください。

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この記事を書いた人

豊かに生きていく上で必須なのがお金の知識です。
しかし、日本では「お金」が汚いものという認識が根強く、あまり勉強されてきませんでした。そのため今後は老後破産が増えてしまうなんて話もありますね。
そんな世の中を少しでも変えたいという強い信念を元に「お金に生きる」を立ち上げました。
投資歴15年以上、社会保険労務士、中小企業診断士、簿記1級、1級販売士、ファイナンシャルプランナー2級、年金アドバイザー3級持ちの私が「お金」についてどこよりもわかりやすくお伝えることを目指していきます。
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