「大暴落来ないかな?」と言っていた人が暴落で株を買えなかった理由

知人が株の話のときに必ず言っていたことがあります。

それは

大暴落こないかな?

ということです。なんでも大暴落がきたら全力買いして大儲けするつもりのようです。

株価の歴史をみればその戦略は正解なのです。

実際にリーマンショックの時には今から見ればNYダウにしてもS&P500にしても日経平均にしてもそこが絶好の買い場でした。

しかし、実際に暴落時の全力買いを実行できる人はほとんどいないのです。(そもそも底がどこかなんて誰にもわかりませんので全力買いはどうかと思いますが)

詳しくは下記記事をごらんください。

いざ暴落となるとほとんどの人は心理面が邪魔して買えないんですよ。

そこで実際、暴落を待っていた人は今回の新型コロナウィルスを発端とした暴落で株を買えたのか??を本人に確認してみましたので今回記事にしてみます。

結論から言っておけば「株を買っていなかった」というか心理面とまた違った理由で買えなかったんですよ。

暴落時に人が株を買えない理由

暴落前は暴落こないかな。その時こそ下がった優良株をしこたま買うぞと「大暴落が来たら株を買おう」と考えています。

しかし、実際にその暴落が訪れると

「まだ下がりそう」
「今回の下げはなにかおかしい」
「チャートが崩れてしまったからもう無理」

こんなふうに考えてしまうのです。

つまり、買わない理由を探してしまうんですね。

そもそも人は損を極端に嫌う傾向にあり、それがこのような考えを生んでしまうんです。

詳しくはこちらを御覧ください。

私がインデックス投信を積立投資することを勧める理由

一般の方がなかなか株式投資で勝てない理由がこの心理的部分にあります。
そもそも人間は株のようなものに向いてない考えれば良いでしょう。
実際、株の短期売買が上手い人はちょっと変わった人が多いとの研究もありましたね・・・
私がつみたてNISAiDeCoでインデックス型の投資信託を積立投資で長期的に買うことを勧めるのはこのあたりの心理部分が大きいですね。
積立投資で長期的に投資をすればこの心理面の問題がだいぶクリアされます。
それでも途中でやめたくなってしまう方は自分のリスク許容範囲を超えて投資していると思われますので投資先や金額をちょっと考えなおした方がよいかもしれません。
なお、よく勘違いしている方が見えますが、インデックス投資だと暴落に強いというわけではありませんのでご注意ください。

知人が暴落してても株を買えなった訳

それでは今回ご紹介した知人がなぜ今回の暴落で株を買えなかったのでしょう。

それは前述した心理面とはちょっと違った問題でした。

はじめに下げた時点で全力買いして余力がなかった

のです。

暴落を待っていたために落ちるナイフを掴みに言ってしまったんですね。

上記記事にも書きましたが多くの方が過去のデータや経験から暴落が来たときに買うと儲かることを知っています。

しかし、実際に儲けれないのはもう一つ原因があります。



落ちるナイフを掴みに行ってしまう

それが早くに動きすぎてしまうことなのです。

投資格言でいうところの落ちるナイフを掴みに行ってしまうんですね。

このような話は暴落の初期段階で本当によくあります。

そのため、多くのケースでは「買い場きた」とか言っていて買い向かう人がたくさんいるうちはぜんぜん底ではないのです。

多くの方は値ごろ感から株を買ってしまうんですよね。

少し前は1,000円だったものが900円になっていると安い!!と思ってしまうのです。

これは人間の心理的部分が多分に含まれている話なので仕方ない部分もあるのですが・・・

そのような人がたくさんいる時点はまだまだ株は下げる要素を多く含んでいます。

つまり、底はまだまだ深いということになります。

損切りできない

また、知人はもう一つ問題を抱えていました。

それは当初の想定と大きき外れてしまった株を持ち続けていたのです。

つまり、損切りができないってことですね。

今回の知人は下げの早い段階で全力買いしてしまったために投資資金がなくなってしまいました。

それでも戻るかもしれないと損切りできずにいました。

資金がなくなってチャンスを逃すかもしれないのにです。

投資に正解はありませんので損切りが正義だと言いませんが、個人的には当初の想定とずれたら損切りして仕切り直すほうがよいと考えています。

損切りしない派の人も「売却するまで損ではない」と考えるのはやめたほうがよいと思います。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

すぐに利確してしまう

今回の知人ではありませんが、もう一つよくあるパターンがあります。

それは暴落時に上手く株が買えたけどすぐに利確(利益確定)してしまうのです。

つまり、ちょっとの利益で満足してしまうってことですね。

別に初めからそれを想定した売買ならば全然問題ありません。

しかし、待って待って暴落が来たのにすぐに利益確定したらあまり意味がないのではないでしょうか?

こういうケースも多いんですよ。

これも人の心理が以下の様になっているためです。

○少しでも利益がでれば利益確定したくなる。
○少しでも損を避けたい。そのため損があると損失を認めたくなくて損切りできない

つまり、損切りもできないし、すぐに利確してしまうってのが人元来の性質であるってことです。

ですからなかなか株に勝てないんですよね。

実はこれ2002年にノーベル経済学賞を取ったプロスペクト理というもので検証されているものだったりします。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

まとめ

今回は「「大暴落来ないかな?」と言っていた人が暴落で株を買えなかった理由」と題して実際に大暴落来ないかな?って言っている人が今回の暴落で株を買っていたのかをみてきました。

今回の知人は先走って買ってしまったことで買えなかったパターンでした。

それ以外にも心理面から買えない、せっかく買ってもすぐに利確してしまうなどといったケースが多く暴落時に儲けられる人はごく少数です。

それだけ難しい相場なんですよ。

そんな暴落時は以下のような格言を意識するとよいと思います。

人の行く裏に道あり花の山
他人と違ったこと、反対のことやりなさいってことです。
特に暴落時はこの考えが重要だと思いますね。
また、こういう相場の場合には少しの資金でちょっとずつ打診的に買いすすめていくことやポイント投資なんかも有効ですよ。

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