SBI証券とauじぶん銀行は「リアルタイム入金」の提供開始を共同発表しました。
SBI証券サイトでauじぶん銀行口座を振替口座として登録すれば、手数料無料・即時反映でSBI証券の総合口座へ資金を移せます。
加えて、円普通預金金利の年+0.10%優遇(最大年0.51%)など金利面のメリットも明示されました。
さらにスタートキャンペーンも開始
今回はSBI証券とauじぶん銀行は「リアルタイム入金」についてみていきます。
即時入金とリアルタイム入金の違い(SBI証券の用語整理)
SBI証券には、入金手段が大きく3タイプあります。
言葉も似て混同しやすいので整理しておきましょう。
即時入金
提携銀行のネットバンキング契約があれば、SBI証券の「即時入金」からその場で入金。
従来からあるメジャーな方式。
手数料無料です。
リアルタイム入金
SBI証券のWEB上で口座振替登録を行い、以降は手数料無料・シームレスに即時入金。
今回、auじぶん銀行が新たに対応しました
余力自動反映
もう一つのパターンがあります。
住信SBIネット銀行の「ハイブリッド預金」やSBI新生銀行の「SBIハイパー預金」です。
こちらはさらに進んで余力が自動反映されます。
つまり、口座にお金が入っていれば、入出金をしなくてもSBI証券でそのまま使えるってことですね。
ただし、「ハイブリッド預金」の残高は口座引き落としには使えなかったりするデメリットもあるので注意が必要です。(SBIハイパー預金は未確認)

auじぶん銀行のリアルタイム入金の登録の流れ
登録はSBI証券サイトから振替口座登録を行います。
・SBI証券にログイン →「入金」→「リアルタイム入金」→auじぶん銀行を選択。
・口座振替登録(携帯番号に自動音声で届くワンタイムパスワード+暗証番号)。
・登録後は手数料無料・即時反映で入金可能。
ワンタイムパスワードは、auじぶん銀行に届け出の携帯番号へ“自動音声”で通知される方式で、キャッシュカード暗証番号入力を経て完了します。
金利優遇の仕組み
今回の提携に伴い、「まとめて金利優遇」の対象にSBI証券連携が組み込まれました
年+0.10%上乗せ(通常金利と合計で年0.31%)されます。
さらに複条件の達成で最大年0.51%まで高まる設計が示されています。
具体的にルールをみておきましょう。
金利優遇のルール
au PAY連携:+0.05%(前月末までにau PAY⇄auじぶん銀行の連携が有効)
au PAYカード引落し:+0.05%(前月4日or10日にauじぶん銀行から引落しがある月のみ)
証券会社と連携:+0.10%(今回の話)
3つ全部そろうと0.05+0.05+0.10=+0.20%。
通常金利(年0.21%)に上乗せし、合計最大年0.41%に到達します。
さらに
auの対象料金プランに加入:+0.05%(加入特典)
au PAYゴールドカードが要件を満たす:+0.05%追加
すべて満たすと合計最大年0.51%となります。
(いずれも税引前。金利は変動し得るため最新条件をご確認ください)。
SBI新生銀行・住信SBIネット銀行とのちがい
SBI証券の連携といえば住信SBIネット銀行が有名です。
また、住信SBIネット銀行がドコモの子会社になったこともあり、SBI新生銀行もSBIハイパー預金を誕生させるなど連携に力を入れだしました。

そこにauじぶん銀行が“リアルタイム入金+金利優遇”を持って参入した、というのが今回の話です。
比較してみましょう。
観点 | auじぶん銀行 × SBI証券 | SBI新生銀行 × SBI証券 | 住信SBIネット銀行 × SBI証券 |
---|---|---|---|
主な接続 | リアルタイム入金(口座振替登録) | SBIハイパー預金(残高自動連携) | SBIハイブリッド預金(買付余力へ自動反映) |
反映速度 | 即時 | 自動反映 | 自動反映 |
手数料 | 入金無料 | 連携無料 | 連携無料 |
金利 | まとめて金利優遇:+0.10%(最大0.51%) | 年0.42% | 年0.21% |
はじめ方 | SBI証券で振替登録→利用開始 | SBIハイパー預金の開設・連携 | 住信SBI側でハイブリッド預金設定 |
向く人 | “金利優遇+キャンペーン”を狙いたい人 | 自動スイープ、高い金利が欲しい方 | シンプルに“証券の買付余力=預金”を使いたい人 |
出典:各社公式ページ(詳細・条件は必ず最新情報を確認してください)。
余力自動反映かリアルタイムか
住信SBIネット銀行とSBI銀行は余力自動反映。
auじぶん銀行はリアルタイム入金という部分が最も大きな違いでしょう。
多少auじぶん銀行のほうが手間暇かかりますね。
あとは住宅ローンや携帯電話の契約会社、固定資産税の引落口座、家計のメインバンクとの相性を考える必要があります。
金利の優遇を最大限引き出せるならauじぶん銀行が最も高くなりますね。
スタートキャンペーン
次にキャンペーンをみておきましょう
具体的には以下の条件となります
期間:2025年10月1日(水)〜12月30日(火)
既存SBI証券ユーザー:エントリー+1回5万円以上の入金+期末の円普通預金残高10万円以上で100円
新規(auじぶん銀行経由でSBI証券口座開設):同条件で2,000円
特典付与:2026年1月下旬予定(円普通預金に入金)
エントリー必須・法人口座対象外、内容は予告なく変更・中止の可能性あり
※最新条件は公式ページをご確認ください。
すでにSBI証券の口座保有者でも100円もらえるのは嬉しいですね。(条件あり)
まとめ
今回は「SBI証券×auじぶん銀行「リアルタイム入金」開始|既存SBI証券ユーザーも100円プレゼント+金利0.10%優遇」と題してauじぶん銀行とSBI証券の連携の話をみてきました。
余力自動反映ではありませんが、リアルタイム入金が可能。
金利は+0.10%上乗せ(最大0.51%)優遇設計となっています。
さらにキャンペーンですでに口座を持っている人も条件を満たせば100円もらえるので登録だけしておいても良いでしょう。
住信SBIネット銀行の「ハイブリッド預金」とSBI新生銀行の「SBIハイパー預金」のようにどちらかしか設定できないというわけでもありませんしね。
併用が可能です。
比較をまとめると
- “完全自動”派…SBI新生(ハイパー)/住信SBI(ハイブリッド)
- “金利・特典”派…auじぶん銀行×SBI証券
機能は“横並び”に見えても、体験(動線)・金利が差別化ポイントとなりますね。

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