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三井住友銀行のiDeCo新プラン「SMBC個人型プラン(みらいプロジェクトコース)」レビュー

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SMBC個人型プラン(みらいプロジェクトコース)レビュー

三井住友銀行が個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)向けに新プラン「SMBC個人型プラン(みらいプロジェクトコース)」を発表しました。

特徴の一つは運営管理機関手数料が無条件で無料である点です。

運営管理機関手数料は少しずつ無条件無料の金融機関が増えており、SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券イオン銀行大和証券auカブドットコム証券に続いて9社目となります。

大手銀行では初ですね。

今回は三井住友銀行の「SMBC個人型プラン(みらいプロジェクトコース)」について見ていきます。

なお、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ってそもそもなに?って方はこちらのまとめ記事から御覧ください。

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※消費税増税分を反映させました。

目次

三井住友銀行のiDeCo新プラン「SMBC個人型プラン(みらいプロジェクトコース)」の特徴

三井住友銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の新プラン「みらいプロジェクトコース」は大手銀行初の運営管理機関手数料が無条件で無料以外にもかなり特徴的な点がいろいろあります。

ただし、、先に結論から言っておけば「おすすめ出来かねる」内容のコースなんです

運営管理機関手数料が無料

最大の特徴が大手銀行初の運営管理機関手数料が無料である点でしょう。

三井住友銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の従来コースである「標準コース」と手数料比較は以下のとおりです。

コース 標準コース みらいプロジェクトコース
国民年金基金連合会に支払う手数料 毎月 105円
(年間1,260円)
毎月 105円
(年間1,260円)
運営管理機関手数料 毎月 260円
(年間3,120円)
無料
事務委託先金融機関手数料 毎月 66円
(年間792円)
毎月 66円
(年間792円)
合計 毎月 431円
(年間5,172円)
毎月 171円
(年間2,052円)

毎月260円(年間3,120円)違いますからかなり大きいですよね。

20歳から60歳まで個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)するとすれば40年運用となります。

40年で122,400円も運営管理期間手数料だけで差が出ますからかなり大きいですね。

標準コースについて詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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ちなみに個人的には国民年金基金連合会へ支払う手数料は納得いっていません。手数料の計算根拠となっている平成 24~28 年度から加入者が大幅に増えており、規模の経済が働きやすくできるはずなんですよ。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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元本確保型の定期預金等のラインナップがない

かなりびっくりするのが元本確保型の定期預金や保険などのラインナップが用意されていない点です。

すべての方に「つみたて投資」をはじめてほしい。 だから、定期預金などの元本確保型商品をなくしました。

という記載が大きくうたってありますね。

分類 運用商品名 手数料
信託報酬(税込)
バランス アクティブ 三井住友・資産最適化ファンド(1安定重視型) 実質・年1.0070%程度以内
バランス アクティブ 三井住友・資産最適化ファンド(2やや安定型) 実質・年1.0070%程度以内
バランス アクティブ 三井住友・資産最適化ファンド(3バランス型) 実質・年1.0070%程度以内
バランス アクティブ 三井住友・資産最適化ファンド(4やや成長型) 実質・年1.0070%程度以内
バランス アクティブ 三井住友・資産最適化ファンド(5成長重視型) 実質・年1.0070%程度以内
国内株式 パッシブ SMBC・DCインデックスファンド(日経225) 年0.1540%
国内株式 アクティブ 三井住友・日本株式ESGファンド 年1.1880%
国内株式 アクティブ つみたて椿 年0.9900%
国内株式 アクティブ GS ビッグデータ・ストラテジー(日本株) 年1.3200%
外国株式 パッシブ SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) 年0.0968%
外国株式 パッシブ SMBC・DCインデックスファンド(MSCIコクサイ) 年0.1023%
外国株式 アクティブ アムンディDCファンド 世界株式・気候変動対応 実質・年1.2840%以内
外国株式 アクティブ アムンディDCファンド 世界株式・次世代教育関連 実質・年1.2840%以内
外国株式 アクティブ ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし) 実質・年0.7608%程度
外国株式 アクティブ ブラックロックESG世界株式ファンド(限定為替ヘッジあり) 実質・年0.7608%程度
外国株式 アクティブ 世界インパクト投資ファンド(資産成長型) 年1.9800%
外国株式 アクティブ GS グローバル・ビッグデータ投資戦略Bコース(為替ヘッジなし) 年1.3475%
外国株式 アクティブ GS ビッグデータ・ストラテジー(エマージング株) 年1.5675%
外国株式 パッシブ イノベーション・インデックス・AI 年0.8195%
外国株式 パッシブ イノベーション・インデックス・フィンテック 年0.8195%
外国株式 パッシブ イノベーション・インデックス・シェアリングエコノミー 年0.8195%
外国株式 アクティブ ブラックロック・ヘルスサイエンス・DCファンド 実質・年1.2890%程度
外国株式 パッシブ iシェアーズ 上場プライベート・エクイティ・インデックス・ファンド 実質・年1.2835%程度
その他 パッシブ ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり) 実質・年0.8790%程度以内

実際、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は手数料がそれなりにありますから、その点を考えると定期預金はあまりおすすめできない投資先ではありますが、かなり思いっきりましたね。

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社会貢献につながる仕組み

これも他の金融機関にない仕組みですが個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)で社会貢献につながる仕組みがあります。

それが毎年、加入者・運用指図者の方1人あたり100円を未来を支える子どもたちのために三井住友銀行が寄付していきます。

このあたりも1年で100円ですから大したことはないですが、意識の持ち方としては面白い取り組みですね。

問題は商品ラインナップ

ここまで見ているとかなり良質な個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の運営機関です。

しかし、大きな落とし穴があります。

肝心の運用商品(投資信託)のラインナップがかなり微妙なんですびっくりするくらい信託報酬が高い商品ばかりなんです。

多くが信託報酬1%超えなんですよ・・・

金融庁が厳しい選別をしたつみたてNISAの対象になっていない商品がほとんどという・・・

コンセプトとしてはテーマ型投資ということでESG投資、ビックデータ、イノベーションなど時流にあったような投資信託となっていますが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)のような長期投資にはどうなんだろうという商品ばかりなんです。

従来のコースである「標準コース」では信託報酬が低コストの商品もいくつか用意されていましたのでこのラインナップは本当に残念です。

運営管理機関手数料を無料にする代わりに信託報酬で稼ごうとする姿勢を隠す気ないレベルですね(笑)

この商品ラインナップを見る限り下記の状況となんら変わりませんね・・・顧客本位とはまったく思えません。

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三井住友銀行「みらいプロジェクトコース」レビューまとめ

今回は「三井住友銀行が個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の新プラン「みらいプロジェクトコース」レビュー」と題して三井住友銀行のイデコ新プラン「みらいプロジェクトコース」について見てきました。

結論とすれば

おすすめ出来かねるコース
投資と猫
koge

評価:[star-list number=2] 2運営管理機関手数料が無条件で無料や元本確保型の定期預金等のラインナップがないなどコンセプトはよいものの、商品ラインナップが信託報酬が高すぎる商品ばかり

となってしまっていますね。

逆に言えば商品ラインナップさえ見直していただければ下記6社に対抗できる存在にもなれるでしょうから本当に残念です。

今後の改善に期待したいところです。

なお、今現在個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するなら下記の6社の中から選ぶのがおすすめです

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。

しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。

簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。

私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。

(※私が加入しているのはSBI証券です)

この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。

また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。

順番に見ていきましょう。

SBI証券

まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。

SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。

選択の楽しさがありますよね。

また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。

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マネックス証券

次点はマネックス証券 iDeCoです。

こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。

iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。

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松井証券

松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。

その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。

こちらも有力候補の一つですね。

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大和証券

大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。

他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。

また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。

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楽天証券

楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。

この2つのファンドは人気ですね。

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総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。

他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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