iDeCoは途中解約不可
気軽に掛け金の停止したり、投資商品の売却したり出来るつみたてNISAと違いiDeCoはかなり考えなければなりません。
それは基本的にiDeCoは途中解約不可であるということです。
ただし、負担を減らすために出来ることはあります。
掛け金額を減額する
まず、iDeCoの掛け金拠出が厳しいときに出来ることといえば掛け金額を減らすことです。
ただし、最低金額が月5,000円と決まっておりますのでそれより少なくすることは出来ません。
また、減額は1年に1回しかできませんので慎重に検討しましょう。
運用指図者になる(掛け金拠出なし)
もう一つのパターンが運用指図者になることです。
運用指図者とは掛け金は拠出しないんだけど運用だけする人のことです。
つまり、iDeCoの掛け金を0に出来るんですよ。
運用指図者になっても60歳までは掛け金を引き出すことはできませんのでご注意ください。
運用指図者になるには「加入者資格喪失届」を金融機関等に提出すればなることができます。
ただし、後述するようにデメリットもありますのでご注意くださいね。
途中解約が認められるケースも
また、かなり特殊ですがいくつかの条件を満たすと途中解約が認められるケースもあります。
下記の5つの要件を満たしている場合に脱退一時金として今までイデコで貯めた資産を受け取ることが出来ます。
1.国民年金の第1号被保険者のうち、国民年金保険料の全額免除又は一部免除、もしくは納付猶予を受けている方
2.確定拠出年金の障害給付金の受給権者ではないこと
3.通算拠出期間が3年以下、又は個人別管理資産が25万円以下であること
4.最後に企業型確定拠出年金又は個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入者の資格を喪失した日から2年以内であること
5.企業型確定拠出年金の資格喪失時に脱退一時金を受給していないこと
※1.の要件は、日本国の国民年金保険料の免除を受けていることが必要であり、外国籍の方が帰国後に国民年金の加入資格がなくなった場合は、これに該当しません。
出所:iDeCo公式サイト 脱退一時金の請求手続きについて
なお、脱退一時金をもらうためには条件を満たした上で加入していた記録関連運営管理機関に「脱退一時金裁定請求書」を提出することが必要となります。
また、高度障害に該当する場合も障害給付金を受け取ることもできます。
詳しくはこちらを御覧ください。
スイッチング
もう一つ考えられるのがスイッチングです。
解約したり、お金を引き出したりすることはできませんが、iDeCo中の運用を変更することはできるのです。
それがスイッチングです。
スイッチングとは預け替えのことですでに購入して運用している投資信託等を別の投資信託等に切り替える手続きのことです。
たとえば株100%のポートフォリオを組んでいた方がリスクを減らしたい場合に株の比率を50%に下げたり、定期預金を100%にしたりすることもできます。
配分変更
また、今後買う商品の種類を変えることもできます。
それが配分変更です。
すでに購入した商品はそのままで今後、毎月の掛金で買う商品やその配分を変更することを指します。
前述のような100%株の投資信託から株50%、債券50%にするような大きな変更するのは配分変更では難しいですがちょっとした微調整には最適な方法です。
デメリットも知っておこう
iDeCoの掛け金額を減らしたり、運用指図者になることで掛け金を減らしたりなくすことは可能です。
しかし、デメリットもあります。
それは手数料負担です。
iDeCoは口座管理料などの手数料がかかります。
掛け金を支払わなくてよい運用指図者でもそのような手数料は発生してしまうのです。
なにもしていないのにどんどん手数料だけ取られてしまうんですね。
つまり、資産がどんどん目減りしてしまう可能性があるのです。
iDeCoの掛け金を拠出している際には節税効果でこの手数料のデメリットはどうってことないレベルなんですが、節税効果が受けられないとなると結構割合が大きいんですよ。
ちなみに運用指図者の場合にかかる毎月の手数料は以下のとおりです。利用している金融機関によってことなってきます。
- 運用管理機関手数料 無料〜458円(金融機関によって異なる)
- 資産管理機関手数料 66円(共通)
- 投資信託の信託報酬(投資信託により異なる)
最近は運用管理機関手数料を取らない金融機関もいくつかでていますので運用指図者になるならあらかじめそちらに資産を移しておくのがよいでしょう。
現在、運営管理機関手数料が無条件で無料である金融機関はSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行、大和証券、au、auカブコム証券、三井住友銀行(SMBC個人型プラン)の9社です。
他にも条件付きながら運営管理機関手数料が無料の金融機関がいくつかあります。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
まとめ
今回は「収入が減ってつみたてNISAやiDeCoの掛け金支払いが厳しい。そんなときに知っておきたいこと」と題してつみたてNISAやiDeCoの掛け金支払いが厳しくなった時の話を見てきました。
つみたてNISAもiDeCoもいざとなれば掛け金をなしにすることが可能です。
しかし、それぞれデメリットもありますのでその辺りを加味して慎重にご検討くださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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