毎年、5月6月は支払いが多い月ですね。
自動車税、住民税、健康保険などの請求書が一気に到着するからです。
今回はそんな2022年の支払いのうち、「自動車税」のお得な支払い方法を解説します。
キャッシュレス決済が台頭したこともあり昨年までとかなり違ったお得な支払い方法となってきているんですよ。
なお、こちらの記事の動画版は下記に貼っておきます。合わせてご覧ください。
自動車税とは
自動車税とは名前の通り、自動車を所有している人に課せられる税金です。
ルールは簡単で毎年4月1日時点の自動車所有者に自動的に課税されます。
金額は車の排気量やエコカー減税の有無で決まってきます。
また、2019年10月1日以降は消費税増税もあったことから、それ以降に購入した新車の場合には自動車税が引き下げられています。
具体的には以下の通り。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
用途区分 | 総排気量 | 新車登録時期別の税額 | |
---|---|---|---|
2019年9月30日以前 | 2019年10月1日以降 | ||
自家用乗用車 | 1リットル以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 34,500円 | 30,500円 | |
1.5リットル超~2.0リットル以下 | 39,500円 | 36,000円 | |
2.0リットル超~2.5リットル以下 | 45,000円 | 43,500円 | |
2.5リットル超~3.0リットル以下 | 51,000円 | 50,000円 | |
3.0リットル超~3.5リットル以下 | 58,000円 | 57,000円 | |
3.5リットル超~4.0リットル以下 | 66,500円 | 65,500円 | |
4.0リットル超~4.5リットル以下 | 76,500円 | 75,500円 | |
4.5リットル超~6.0リットル以下 | 88,000円 | 87,000円 | |
6.0リットル超 | 111,000円 | 110,000円 | |
自家用乗用軽自動車 | 一律 | 10,800円 | 10,800円 |
出所:愛知県 自動車税税額一覧表
上記の金額は基本金額となります。
エコカー減税
そこにエコカーに優遇措置があり、エコの具合によって減税が加えられます。
なお、減税されるのは新車登録の翌年度分です。
対象車種は自動車税で概ね50%〜75%、軽自動車で概ね25%〜75%の減税となります。
2020年度燃費基準プラス10%達成 | 50%減税 |
---|---|
2020年度燃費基準プラス30%達成 | 75%減税 |
次世代自動車 | 75%減税 |
出所:愛知県 自動車税税額一覧表
古い車は重課
逆に古い車は税金が高くなります。
自動車税はガソリン車で13年超、ディーゼル車で11年超で概ね15%の重課、軽自動車税で13年超で概ね20%重課となります。
ガソリン車、LPG車 | 13年超 | 標準税率+15% |
---|---|---|
ディーゼル車 | 11年超 | 標準税率+15% |
軽自動車 | 13年超 | 標準税率+20% |
出所:愛知県 自動車税税額一覧表
なお、使ってなくても廃車手続き等を取らないと課税されますのでお気をつけください。
自動車税には様々な罠が
自動車税は前述のように4月1日時点の自動車所有者に自動的に課税されます。
それにより様々な罠が発生しているケースがあります。
- 車を買う時
- 車を売る時
- 廃車時
- 盗難時
などです。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
自動車税の納期限
自動車税は基本的に5月31日が納付期限となります。
それまでに納付しないと延滞金が加算されます。
なお、延滞金は1ヶ月までは納付額の2.6%、それ以降は8.9%となります。
ただし、延滞金は1,000円未満切り捨てです。
自動車税を延滞すると車検が通らなかったり、支払いもコンビニでできなくなったりと行った不都合も生じてきます。
最終的には差し押さえの可能性もありますので期限までに支払っておきたいところですね。
新型コロナウィルスでの特別対応
なお、新型コロナウイルスの関係で延滞金免除していたり、1年の延納を認めている自治体もあります。
ただし、延納をするのも一定の手続きが必要なケースがほとんどです。
詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせください。
自動車税のルールについて詳しくはこちらの記事を御覧ください。
2022年の自動車税のお得な支払い方法
自動車税の支払いといえば銀行やコンビニでの現金払いが一般的ですね。
数年前からはYAHOO公金払いでのクレジットカードなんかも対応自治体が増えてきています。
また、昨年のキャッシュレス決済ブームもありそれ以外にもお得に支払える方法が出てきています。
まだまだ、自治体によっては対応できないケースもありますが・・・
YAHOO公金払い
※YAHOO公金払いは多くの自治体で使えなくなっているようです。
まずはメジャーな「YAHOO公金払い」から見ていきましょう。
名前の通りヤフージャパンのサービスで税金なんかを支払うことができます。
自治体により支払える税金が異なります。
ちなみに東京や大阪、愛知の三大都市圏は自動車税のYAHOO公金払いに対応していないんですよ・・・
なお、YAHOO公金払いで自動車税をクレジットカードで支払うと決済手数料が取られます。決済手数料は自治体によって異なりますが、多くは330円(税込)ですね。
しかし、クレジットカードで支払うとポイントの付きますので自動車税の金額やクレジットカードのポイント還元率によっては多少お得に支払うことが可能となっています。
例えば2019年9月30日以前に買った1.5リットル超~2.0リットル以下の車なら39,500円の自動車税です。
還元率が1.20%と高いリクルートカードなどなら474ポイントですからさらにお得となります。
PayPay
次はPayPayです。
やり方は簡単。
これだけで支払いが完了します。
コンビニや銀行などに出向かなくても納付書のバーコードをスマホで読み取って手続きすれば支払いが完了してしまうのです。
かなり便利ですね。
ただし、お得度はかなり落ちてしまいました。
もともとPayPayは請求書払いでお得度がかなり高かったのですが、2022年4月からポイント還元がなくなってしまったのです。
利便性は良いのでポイントは要らない。利便性だけあれば・・・って方は利用しても良いかもしれません。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
WAON+ミニストップ
次はミニストップで利用できるWAONです。
2020年5月4日から自動車税、軽自動車税の支払いに利用できるようになりました。
だだし使える自動車税に条件があるようで払込票のバーコード番号(91)に続く6ケタの下記のものが対象です。
・548972・549084・549770
・550107・929170・929185
・929186・929208・929233
・959919・959982
WAONで支払ってもポイントは付与されません。
ただし、イオンカードでWAONにチャージするときに0.5%のポイントが貯まりますので実質的に0.5%還元となります。
それに乗れればかなりの還元となりますね。
nanaco+セブンイレブン
次はセブンイレブンで利用できるnanacoです。
nanacoは昨年年末から一部の収納代行払の利用ができなくなりましたが、自動車税はまだOKのようです。
nanaco自体は自動車税を支払ってもポイントが付きませんが、チャージするときにポイントが付きますので少しお得に利用できるのです。
例えばリクルートカードならば1.2%のポイントが付きます。
ただし、これら支払いに使うにはnanacoはチャージの上限が5万円(1回目3万)と低いですから自動車税の金額によっては利用できませんのでお気をつけください。
LINEPay
LINEpayもPayPayと同様に請求書払いが利用できるようになりました。
こちらはほぼ仕組みはPayPayの請求書払いと同じですね。
LINE Pay残高での支払いではポイントは付きませんが、チャージ&Payという機能を使うと対応クレジットカードを連携してチャージ不要で利用でき、ポイント還元を受けることができます。
対象となるクレジットカードは三井住友カードが発行するVisaブランドのクレジットカードに限定されますが、0.5%の還元となります。
ただし、税金/保険において、1回あたりの支払につき5万円を超える分はポイント還元の対象外となります。
私もSBI証券のクレカ積立用に三井住友カード ゴールド(NL)の修行をしていましたのでありがたい話です。
ただし、まだまだ利用できる自治体はあまり多くはありません。少しずつは増えていますが・・・
ちなみに私が住んでいる自治体は使えるようになっていましたね。
au Pay請求書払い
最後は使えるなら本命に近い方法です。
au Payの請求書払い。
ほぼ仕組みはPayPayやLINE Payの請求書払いと同じですね。
こちらは200円につき1ポイント付与となっています。
さらに「au PAY ゴールドカード」ならau Payへのチャージ時に2%付与されますので、実質2.5%還元となります。(auPayカードはチャージ時1%)
ただし、auPayの請求書払はまだまだ利用できる自治体はあまり多くないんですよ。
私が住んでいる自治体は対象外でした笑
auカブコム証券のクレカ積立に備えてauPayカード作ったばかりだったので期待したんですけどね。
PayB(ペイビー)
もう一つがPayB(ペイビー)というサービスを使う方法です。
PayBはPayPayなどと同じくバーコードから読み込んで連携した銀行からお金を引き落としができるサービスです。
ポイントは付きませんが、利便性は高いサービスですね。
また、対応している自治体も多いのが魅力となっています。
・お金が管理しやすい
ペイジー
PayBと似た名前のペイジーというのもあります。
こちらはバーコードを読み取るわけではありませんが、納付書に記載されている「収納機関番号」「納付番号」「確認番号」「納付区分」という4つの番号を入力することでインターネットバンキングやATMから支払うことができる仕組みです。
ペイジーもポイントは付きませんが、手数料等は掛からず簡単に払えますから利便性は高いサービスですね
こちらも対応している自治体は多いですね。
なお、ペイジーはキャンペーン中でペイジーで支払うと10,000円が1,000名にあたります。
当たれば最も還元率が高くなりますね笑
まとめ
今回は「意外と知らない2022年自動車税のお得な支払い方法を解説」と題して2022年の自動車税をお得に支払う方法を見てきました。
劇的にお得になる方法ではありませんが、どうせ支払わなければならないものですから少しでもお得にご利用くださいね。
また、自治体によっては自動車税、住民税、健康保険の納税猶予の特例があったり、住民税の減免制度、健康保険の減免制度があったりするので新型コロナウィルスの関係で所得が大きく減った方はそれらもうまく使いたいところですね。
固定資産税、住民税、健康保険のお得な払い方は下記記事を御覧ください。
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