銀行や証券会社が続々金融庁の要求する比較可能なKPIを発表しています。中にはそれに付随したデータを各種発表している前向きな金融機関もあります。
メガバンクなど銀行が発表したデータをみるととても顧客本位とは思えない販売を行っていた実態がわかってきました。特にファンドラップなどはこれで利益出すのは無理だろ・・・ってレベルです。
ファンドラップの件についてはこちらの記事を御覧ください。
証券会社や銀行などが販売するファンドラップの人気が高まっています。しかし、結論から言えばファンドラップ買っては駄目な商品なのです。表面の説明を効くと良さげに見える方もいると思いますが・・・・今まではファンドラップの全貌は加入者にしか[…]
銀行が販売している投資信託でも残高上位20位まで各社発表していますが、ある投資を程度勉強した人なら絶対買わないものばかりが並んでいます。手数料が高い、ノーロードでない、毎月分配型などなど・・・簡単に言えば投資初心者や情報弱者からボッタくろうという姿勢がミエミエなのです。メガバンクだから・・・とか銀行なら安心という信用を利用してるんでしょうね。
今回、金融庁が比較可能なKPIの公開に踏み切ったことで顧客本位だとかお客様第一だとか各社方針を発表しています。それでこのような状態が改善したかといえばそうではないようです。最近知人から投資信託の購入を銀行から勧められているという相談を受けました。内容を聞いたら本当にひどい投資信託でしたね。手数料が2%近く、買い付け手数料3%近く、解約10年はできない。(解約すればバカ高い解約金発生)このような投資信託を販売していて顧客本位とは・・・銀行にもよるでしょうし、担当者にもよるのでしょうが本当にひどいものです。そう簡単に考え方が変わるわけがないですよね・・・
また、今回の発表資料をみてちょっと気になったのが意外?に銀行で個人型確定拠出年金(iDeCo)やNISAを始める方が多いのね。ということです。
個人型確定拠出年金(iDeCo)についてはそこまで詳細なデータは発表されていませんが、他の投資信託やファンドラップの販売状況をみればだいたい予想できますね・・・今回はそんな銀行で個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めるのは辞めた方がよい理由について見ていきます。
銀行で個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めるということ
個人型確定拠出年金(iDeCo)についてまず考えて起きたいのが長期的な投資であるということです。早くから始めた方であれば20年、30年と掛け続けることになります。そこで大きなポイントになるのが手数料の存在です。
リターンに絶対はありませんが、手数料(コスト)は絶対にかかってきます。
そのコストをいかに抑えるかが重要なポイントになるのです。その点で銀行は辞めておけとしか言いようがありません。
詳しく見ていきましょう。
個人型確定拠出年金(iDeCo)は自分で商品を選択する必要があるから銀行?
銀行で個人型確定拠出年金(iDeCo)を始める方の多くが、自分で商品を選択できないから手伝ってくれそうな銀行を選んでいるそうです。
しかし、前述したように銀行はお客様第一、顧客本位といいながら今までのデータを見る限り投資初心者にぼったくりで自社が儲かる商品ばかりを売りつけているのです。
そんなところにお願いして適切な商品が選ばれるでしょうか?
自分で勉強して選んだほうが納得性は高いですし、後悔は少ないとおもいませんか?
もし自分でなかなか選べない投資初心者の方へのおすすめは、商品を必要最小限に絞り優良のものしか扱っていない松井証券で始めることです。
そしてアセットアロケーション(資産配分)を決めます。わからない方は8資産に分散する商品1本だけ買う方法や年金などを運用するGPIFはポートフォリオを公開していますのでそのマネをするなんてのもおすすめですね。ちなみにGPIFは平成13年度に運用開始して以来の成績は年率3.12%。昨年平成29年度は6.9%でした。
アセットアロケーションを決めてしまえば松井証券の場合、カテゴリー一つづつしか取り扱いがありませんのでおのずとどの商品を買うかが決まるはずです。
松井証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)については詳しくは下記記事を御覧ください。
このサイトでも何度も紹介しているお得な制度「個人型確定拠出年金(iDeCo)」しかし、投資を全くやったことない方にはちょっと敷居が高いのも事実としてあります。そんな投資そのものが初めてという方がイデコを始めるのにおすすめした[…]
銀行の取扱商品は手数料の高いものが多い
すべての銀行ではありませんが、自社の儲けを考えてなのかそもそも個人型確定拠出年金(iDeCo)用に取扱をしている投資信託が手数料が高い商品ばかりのケースが多いです。
そのため銀行でイデコを始めると銀行から勧められる商品を買おうが、自分でちゃんと勉強して選ぼうがそもそもの選択肢が手数料の高い商品ばかりということもありえるのです。個人型確定拠出年金(iDeCo)は長期的な投資となりますのでより手数料の重要性は高くなります。前述したようにリターンに絶対はありませんが、コスト(手数料)は絶対にかかってきます。損してようが手数料は掛かってきてしまうのです。
ですから取扱商品の手数料(信託報酬)は必ずチェックをする必要があります。現状であれば後述する5社が信託報酬が安くておすすめの商品を扱っていますね。そこの中から選ぶのをおすすめします。
運営管理手数料が有料
また、こちらも銀行によりますが、ネット証券などでは無料となっている運営管理手数料を有料としているところが多いです。これもリターンに関係なく毎月掛かってくる費用ですから極力削減しておくのが正解ですね。
ちなみに高い銀行ですと月に450円運営管理手数料が掛かります。一年間で5,400円。もし30年運用するとすればそれだけで162,000円になるのです。新型iPhone買えてしまいますね(笑)運営管理手数料が0円のところで始めれば掛からなかったお金です。
ちなみに運営管理手数料を銀行で無料にしているのは今の所イオン銀行だけですね。
すでに銀行で始めてしまっている方は変更する方法も
もうすでに銀行で個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めてしまっている方もいるでしょう。その方たちにおすすめは運用管理機関を変更することです。変更にかかる移管手数料がとられますが、今後20年とか30年運用することを考えると早めに変更しておけば十分もとが取れるはずです。移管手数料はたいていの金融機関は4,320円です。前述のように運営管理手数料が高いところだと月に450円かかります。1年間で5,400円です、つまり、移管手数料を払っても1年足らずで元が取れるってことですね。また、信託報酬も違いますからトータルで見ればかなりの差となるはずです。
運営管理機関の変更については詳しくは下記の記事を御覧ください。
個人型確定拠出年金(iDeCO/イデコ)の大きな特徴として運用管理機関(銀行や証券会社など)によって条件がぜんぜん違うことがあります。そのため、なんとかくで加入してしまった方の中には運用管理機関を変更したい!!って考えている方も多い[…]
まとめ
今回は「銀行で個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めるのは辞めたほうがよい理由」と題して銀行で個人型確定拠出年金(iDeCo)を買う危険性についてみてきました。簡単に言えばそもそも銀行が顧客ではなく自社の儲けをみているため勧められるままに買うと危険ですよってことです。
今まで見てきたようにそもそもの取扱商品や運営管理手数料を見ても銀行の儲けを中心に考えているとしか思えませんしね。
今、個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めるなら下記の5社の中から決めるのが正解でしょう。銀行はイオン銀行だけですね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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