個人型確定拠出年金(iDeCO/イデコ)の運用管理機関を変更する方法

個人型確定拠出年金(iDeCO/イデコ)の大きな特徴として運用管理機関(銀行や証券会社など)によって条件がぜんぜん違うことがあります。

そのため、なんとかくで加入してしまった方の中には運用管理機関を変更したい!!って考えている方も多いでしょう。

そこで今回はイデコで運用管理機関を変更する方法を見ていきます。

なお、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ってなに?方は以下の記事をご覧ください。

この記事をみれば「iDeCo(個人型確定拠出年金)制度」から「つみたてNISAとの違い」、「おすすめ金融機関」、「おすすめ商品」、「いくら積み立てればよいのか」などを網羅的に確認することができますよ。

運用管理機関によって手数料も運用商品もぜんぜん違う

個人型確定拠出年金(iDeCO/イデコ)の大きな特徴として運用管理機関(銀行や証券会社など)によって条件がぜんぜん違うんですよ。

手数料の違い

例えば手数料です。

イデコに加入すると以下の口座管理手数料が掛かります。

  • 運営管理機関手数料
  • 国民年金基金連合会手数料
  • 信託銀行手数料

このうち国民年金基金連合会と信託銀行の手数料は各社共通となっています。

違いは「運営管理機関手数料」つまり、イデコに加入する銀行や証券会社の取り分です。

ここが各社で大きく違いが生じています。

無料から月440円まで金融機関によって異なるのです。

ちなみに運営管理機関手数料が無条件で無料である金融機関は11社あります。(2021年7月30日現在)

他にも資産50万円以上で無料のみずほ銀行など条件付き無料の金融機関も。

逆に高いところでは月440円(税込)を取るところもあります。

イデコの毎月の掛金額を考えれば月440円はかなり高い割合の手数料ですよね・・・

運用商品の違い

運用商品もぜんぜん違います。

例えば同じ先進国株式のインデックスファンドでもSBI証券、楽天証券、イオン銀行あたりは0.2%代の信託報酬ですが

中には1%近いものしか扱っていなかったり、ひどいとそもそも先進国株式のインデックスファンドがなくアクティブファンドばかりで信託報酬が馬鹿高いなんてことも実際にあるのです。

もし、いま加入しているところがこのような運用管理機関ならば手間や手数料はかかりますが積極的に乗り換えを検討されるのをおすすめします。

今回はこのようなときに運用管理機関を変更する方法をみていきたいと思います。



個人型確定拠出年金(iDeCO/イデコ)の運用機関を変更する流れ

個人型確定拠出年金(iDeCO/イデコ)の運用期間の変更はそれほど難しくありません。

2枚の書類を書いて送るだけとなっています。

まずは変更したい運用管理機関に書類をもらう

まずは、変更したい運用管理機関に移管手続きのための書類を送ってもらいます。
普通に資料請求すれば大抵この2枚も一緒に入っているとおもいます。

「運営管理機関変更届」
・「配分指定書」

の2枚となります。

これを記入して返送します。

書き方自体は新規で申し込む場合と比べてそれほど難しくないと思いますので問題ないでしょう。
<h3今までの運用管理機関

すると特に連絡等しなくても今まで使っていた運用管理機関が移管手続きに入ります。

具体的には今まで積み立てていた投資信託などを売却して現金化する作業です。

(そのまま持っていくことはできません)

そして現金化が終われば新しい運用管理機関にその現金が移され移管手続きが完了となります。

個人型確定拠出年金(iDeCO/イデコ)の運用機関を変更するまでの期間

変更までに約2ヶ月から3ヶ月かかるようです。

通常、個人型確定拠出年金(iDeCO/イデコ)を新規に申し込む際と同じくらいかかります・・・

このあたりは間に国民年金基金が絡んでいるからだと思いますがもう少しなんとかしてほしいところですね。

お役所仕事というかなんというか・・・



個人型確定拠出年金(iDeCO/イデコ)の運用機関を変更のデメリット

変更することでどうしてもデメリットも発生します。

1つは移管手数料です。

移管時の手数料も各社違っていますので慎重に検討してください。

ただし、この手数料はそのときだけですので今までバカ高い手数料を払っていた方はそれがなくなることを考えればそれほどのでめりっとではないかもしれません。

もう一つが先程も書き化したが一旦すべて売却となることです。

もしかしたらその間に株価が高騰なんかしても利益がとれなくなるってことです。

もちろんその逆もありますのでデメリットになるのかどうかはわかりませんが・・・

最後はこちらも先程書きましたが、変更までの期間がそれなりにかかるってことです。

このあたりは運用で何とでもなりそうですので改善してほしいところですね。

まとめ

今回は個人型確定拠出年金(iDeCO/イデコ)の運用管理機関を変更する話を見てきました。

現在、毎月運用管理機関を支払っている方や運用商品の信託報酬が高い人はすぐにでも変えた方がメリットがあるでしょう。

実際の所、大半の運用管理機関がそうなっていますので自分が使っている運用管理機関はどうなのか。チェックしてみてくださいね。

また、今回みてきたように運用管理機関の乗り換えは手間はそこまでかかりませんが、時間がかかりますし、一旦全て売却となってしまいます。

そのため頻繁に変えるようなことないようにしっかり運用管理機関を吟味して検討してみてくださいね。

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。

しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。

簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。

私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。

(※私が加入しているのはSBI証券です)

この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。

また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。

順番に見ていきましょう。

SBI証券

まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。

SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。

選択の楽しさがありますよね。

また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。

SBI証券iDeCo
5

SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。

マネックス証券

次点はマネックス証券 iDeCoです。

こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。

iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。

マネックス証券iDeCo
5

マネックス証券 iDeCo

マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。

松井証券

松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。

その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。

こちらも有力候補の一つですね。

松井証券iDeCo
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松井証券【iDeCo 口座開設申込】

2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。

大和証券

大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。

他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。

また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。

大和証券iDeCo
4.5

大和証券 iDeCo

運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。

楽天証券

楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。

この2つのファンドは人気ですね。

楽天証券iDeCo
4.5

楽天証券 401K用プログラム

楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。

総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。

他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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