2017年から会社員にも開放された個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)。
そこからiDeCoを巡って各社激しい闘いを繰り広げてきました。
現在では運営管理機関手数料が無条件で無料である金融機関もSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行、大和証券、au、カブドットコム証券、三井住友銀行と9社にまで伸びてきています。
そんな中、商品、使い勝手、運営実績などを考えると本命といっても過言ではないのがSBI証券の「セレクトプラン」です。
今回はSBI証券のiDeCoの新プランである「セレクトプラン」についてみていきましょう。
なお、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ってそもそもなに?って方はこちらのまとめ記事から御覧ください。
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※消費税率変更に伴い金額を修正しました
SBI証券のiDeCo新プラン「セレクトプラン」の特徴
SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の新プラン「セレクトプラン」は、2018年5月1日に確定拠出年金法等の一部を改正する法律で運用関連運営管理機関が選定・提示する運用商品の上限数を35本以下とすることが規定されたことによりできたコースです。
俗に言う35本制限ですね。
SBI証券は古くから個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に携わってきたために、 すでに取り扱い商品数が35本を超えてしまっており、新しい魅力的な投資信託等が発表されても新規での取り扱いが難しくなっていたのです。
そのため後発の証券会社と比較すると商品面で少し不利になっていたんですよ。
そこで新プランを作ることで35本制限を回避しつつ、低信託報酬の人気インデックス型の投資信託などを集めることで魅力的なコースとして仕上げました。
先に結論から言っておけば
のコースなんです。
運営管理機関手数料が無料
まずは特徴として他の9社と同様に運営管理機関手数料が無料です。
コース | セレクトプラン | |
---|---|---|
国民年金基金連合会に支払う手数料 | 毎月 105円 (年間1,260円) |
|
運営管理機関手数料 | 無料 | |
事務委託先金融機関手数料 | 毎月 66円 (年間792円) |
|
合計 | 毎月 171円 (年間2,052円) |
ただし、各社共通ですが、国民年金基金連合会への手数料と事務委託先金融機関手数料は発生してしまいます。
ここはSBI証券の自社の取り分でないのでどうしようもない点ではありますね。
私は国民年金基金連合会へ支払う手数料は納得いっていません。手数料の計算根拠となっている平成 24~28 年度から加入者が大幅に増えており、規模の経済が働きやすくできるはずなんですよ。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
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SBI証券のオリジナルプランから無料で変更可能
既存のSBI証券のiDeCoプランである「オリジナルプラン」を利用している方は無料でセレクトプランに変更が可能です。
SBI証券から他の証券会社などに移管すると手数料が4,400円かかりますからこれは大きな話ですね。
ただし、プラン変更にあたっては、現在加入または運用指図いただいているプランの資産を全売却し現金化した上で、資産の移換が行われます。
この辺りは普通の他の証券会社へ移管するときと同様の手続きとなりますね。
一旦全て売却されてて移管することになりますので機会損失が生じる可能性があります。
私もiDeCoはSBI証券を使っており、オリジナルプランからセレクトプランへ変更しております。
その際の流れ等は下記記事に記載しておりますので参考にしてくださいね。
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魅力的な商品ラインナップ
SBI証券のセレクトプランの最大の魅力は多彩な商品ラインナップにあります。
信託報酬を他社と競争して最安値水準を維持している人気のeMAXIS Slimシリーズ
SBIアセット雪だるまシリーズ、楽天証券のイデコで人気のあったセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、現状のプランで人気のあったEXE-i グローバル中小型株式ファンドなんかもラインナップされています。
また、iFree 年金バランスという年金を運用するGPIFを模したおもしろいコンセプトの商品もラインナップされていますね。
S&P500とダウが両方選択できるのもうれしいところです。
ほぼすべてのカテゴリーで信託報酬が最安値水準の商品を取り揃えておりスキがありませんね。
他の金融機関と比較して特徴のある尖った商品も豊富ですから選ぶ楽しさも味わえますね。
カテゴリ |
商品 |
信託報酬 |
---|---|---|
国内株式 |
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) |
0.154以内 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド |
0.154%以内 |
|
全世界株式 |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) |
0.1102%程度 |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) |
0.1144%以内 |
|
EXE-i グローバル中小型株式ファンド |
0.3310%程度 |
|
先進国株式 |
eMAXIS Slim先進国株式インデックス |
0.1023%以内 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド |
0.1023%以内 |
|
eMAXISSlim米国株式(S&P500) |
0.0968%以内 |
|
iFree NYダウ・インデックス |
0.2475% |
|
インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) |
0.176% |
|
新興国株式 |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス |
0.2079%以内 |
国内REIT |
<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド |
0.275%以内 |
先進国REIT |
三井住友・DC外国リートインデックスファンド |
0.297%以内 |
国内債券 |
eMAXISSlim 国内債券インデックス |
0.154%以内 |
先進国債券 |
eMAXISSlim 先進国債券インデックス |
0.133%以内 |
インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用) |
0.176% |
|
新興国債券 |
iFree 新興国債券インデックス |
0.242% |
バランス |
eMAXISSlimバランス(8資産均等型) |
1.54%以内 |
国内株式 |
ひふみ年金 |
0.836% |
つみたて椿 |
0.99% |
|
SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金> |
1.65% |
|
野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け) |
0.935% |
|
全世界株式 |
セゾン資産形成の達人ファンド |
1.35%±0.2% |
先進国株式 |
農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド |
0.99% |
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) |
1.463% |
|
朝日Nvestグローバルバリュー株オープン(愛称:Avest-E) |
1.98% |
|
新興国株式 |
ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド |
2.124%程度 |
先進国債券 |
SBI‐PIMCO 世界債券アクティブファンド(DC) |
0.8394% |
バランス |
iFree 年金バランス |
0.1749% |
SBIグローバル・バランス・ファンド ※指定運用商品 |
0.2869%程度 |
|
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド |
0.57%±0.02% |
|
コモディティ |
三菱UFJ 純金ファンド (愛称:ファインゴールド) |
0.99%程度 |
ターゲットイヤー |
セレブライフ・ストーリー2025 |
0.6889%程度 |
セレブライフ・ストーリー2035 |
0.6972%程度 |
|
セレブライフ・ストーリー2045 |
0.7%程度 |
|
セレブライフ・ストーリー2055 |
0.87%程度 |
|
預金 |
あおぞらDC定期(1年) |
セレクトプランのデメリット:今後に期待したい所
今まで見てきた内容だと「セレクトプラン」はスキがないすばらしいプランです。
しかし、いくつかデメリットもあります。
35本ギリギリまで商品を詰め込んでいる
まずひとつ目のデメリットは35本制限ギリギリまで商品を詰め込んでしまっていることでしょう。
たしかに商品を選ぶ楽しさはありますが、今後さらに魅力的な投資信託が登場した時に新規採用されにくいだろうな。。。という不安があります。
そもそも35本制限という制度自体がいらないので撤廃してくれるのが一番なのですけどね・・・
受け取りの自由度
もう一つのデメリットは受け取り時の自由度です。
楽天証券 確定拠出年金やマネックス証券 iDeCo
など他の証券会社は受取時に一時金と年金を併用して選択が可能です。
しかし、いまのところSBI証券は片方しか選択できなくなっています。※2020年3月請求分より併給が可能となりました。
これで弱点は一つ消えましたね。
なお、一時金と年金の違いやどちらが良いのか等はその人のおかれた立場によって大きく変わります。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
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SBI証券のiDeCo新プラン「セレクトプラン」レビューまとめ
今回は「SBI証券のiDeCo新プラン「セレクトプラン」レビュー」と題してSBI証券のiDeCo新プラン「セレクトプラン」について見てきました。

評価:[star-list number=5]5SBI証券のセレクトプランは運営管理機関手数料が無条件で無料はもちろん。商品ラインナップがかなり魅力的です。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。イデコをどこで始めるか迷ったらとりあえずSBI証券にしておけば後悔はないでしょう。
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SBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」
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