先日、投資をやったことない方に投資の話をさせて頂く機会がありました。
しかし、多くの方は投資と言っても具体的になにから手を付けたら良いのかわからないという感でしたね。
そこで今回は投資を始める際の優先順位を考えて見たいと思います。
結論から言えば多くの方はiDeCoを最優先にすべきです。
ただし、その人のおかれている立場によってはつみたてNISAの方がオススメの方もお見えですからその点も踏まえて解説していきます。
まずやるべきことは余剰資金を作ること
投資初心者がまずやるべきことは余剰資金を作ることです。
無理して投資にお金を回せば日々の生活水準が下がってしまうなんてことにもなりかねません。
不要な出費を減らして投資に回すのは良いと思いますが、生活水準を無理に下げてまで投資をしていてはなんのために投資をしているのかよくわからない状況になってしまいます。
ですからまずは余剰資金を作ることが重要なのです。
また、投資は預金と比べて期待値は高いです。
ですから有利なのですが、それは長期的な目で考えた場合の話です。
短期的に見ればリスクも高いですからどちらに転ぶかわからないのが投資です。
投資で成功する大きなポイントは期待値が高い取引(商品)を損切りと利食いをしっかり行いながら大数の法則に従って売買することです。
それが難しいなら期待値が高いものをずっと持ち続けることです。
余剰資金ならばそのようなことができますが、生活費などを回してしまうと投資の最大の敵と言われる心理面に負けてしまう可能性が高くなります。
ですから余剰資金をまず作ることから始めるのが必要なのです。
まずは固定費の見直しや家計簿をつけるところから始めるのがおすすめですね。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
並行して投資の勉強をしよう
また、余剰資金を作ることと合わせて投資の基礎的な勉強をしておきたいところです。
投資は実践も大事ですし、知識も大事です。両輪なんですよ。
ですからまずは本などを読んで勉強することがオススメです。
特に初心者に読んでいただきたいのが以下の本ですね。
投資本は特に繰り返し改訂を繰り返されている本は名著が多いですね。
情報商材、noteはオススメしない
よく投資の勉強を始めるために情報商材を買う方が多くいます。
100万円から始めて1年で1億円儲けた的なやつです。
最近だとUSBなんかでツールを高額で販売しているのも問題になっていますね。
しかし、基本的にそれらはおすすめしかねます。
ほとんどの場合は中身スカスカで金額だけが高いものだったりもします。
本に書いてあることの焼き直しレベルなんですよね。
noteの有料記事もその手のものが多いですね。
もし自分が100万円から始めて1年で1億円儲けたとしてその手法を公開しますか?
おそらくほとんどの方はしないはずです。
そう考えればどういう内容なのかはおのずと分かるでしょう。
初めての投資はiDeCo(個人型確定拠出年金)がおすすめ
初めての投資におすすめしたいのはiDeCoです。
iDeCoとは「個人型確定拠出年金」の愛称で、「イデコ」と読みます。
簡単に言えば自分の老後生活のために老後資金を自分で作るための制度です。
下記図のように国民年金や厚生年金と合わせた年金制度の上乗せ部分を自分で運用できる制度として考えると良いでしょう。
出所:厚生労働省 iDeCo説明ページ
具体的にはiDeCoはこんな感じの流れになっています。
↓
その積み立てたお金で投資信託や定期預金、保険などの商品を選択して運用
↓
60歳以降にその運用した資産を受け取ることができる。
なお、iDeCo(個人型確定拠出年金)の詳しい内容を知りたい方は以下の記事を合わせてご覧ください。
この記事をみれば「iDeCo(個人型確定拠出年金)制度」から「つみたてNISAとの違い」、「おすすめ金融機関」、「おすすめ商品」、「いくら積み立てればよいのか」などを網羅的に確認することができますよ。
税金面で優遇されている
iDeCoを初めての投資としてオススメしたい最大の理由が税金面で優遇されている制度だからです。
老後資金を自分で貯める制度なんですが、そのつみたてたお金がすべて「所得控除」の対象となるということです。
所得控除とはその名前そのままですが、以下のような制度となります。
つまり、投資の利益とは別に税金を安くすることができるんですよね。
例えば課税所得が500万の自営業者の場合でみてみましょう。
すると年間で81万6千円の掛け金です。
それがそのまま全額所得控除となり24万4千8百円もの節税となります。
(81万6千円✕30%)所得税率20%、住民税10%で計算
自分の将来の年金を作るために積み立てているだけなんですが、税金までやすくなってかなりオトクであると言えます。
つまり、始めから毎年30%(所得税率20%、住民税10%の方の場合)利回りの運用ができる投資をしたようなものなのです。
これはかなり大きいですね。さらに運用益がでればプラスとなってきます。
貯金よりも優先してもよいくらいですね。
ただし、iDeCoは受け取るときに工夫しないと税金が掛かってしまうケースもありますので受け取り方は事前に検討しておくとよいでしょう。
詳しくは下記記事を御覧ください。
つみたてNISAの方がおすすめのケースも
基本的にはiDeCoが所得控除を考えると最もオススメしたいのですが、人によってはつみたてNISAの方が適している場合があります。
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
つまり、運用で利益がでても税金(所得税・住民税)が掛かりませんよって制度です。投資の裾野を広げるために導入されている制度になります。
最大の特徴は投資できる商品を金融庁が選別してくれていることです。
地雷と言われるような手数料が高い商品なんかは除外されていますので初心者の方でも投資しやすくなっているんですね。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
iDeCoとの違い
iDeCoとの大きな違いはiDeCoにある所得控除がないことです。つまり、基本的にはiDeCoの方がその部分だけ有利となります。
ただし、iDeCoは60歳まで引き出せないというデメリットがありますが、つみたてNISAはその部分がありません。自由に引き出せることができます。
ですから以下のような場合はiDeCoよりもつみたてNISAを選択した方が良いかもしれません。
○途中で引き出す可能性がある
つまり、iDeCo最大のメリットの所得控除が活かせない人や60歳まで引き出せないという部分が大きなデメリットになってしまう方ですね。
私もそうですが、余裕があればiDeCoもつみたてNISA両方をやるのもオススメですよ。
まとめ
今回は「初めての投資する際の優先順位は?。まずはiDeCo(個人型確定拠出年金)からがおすすめ」と題して初めての投資をする場合になにから始めればよいのかをみてきました。
基本的にはiDeCoの節税効果を考えるとこちらから始めるのがよいでしょうね。
ただし、前述したように所得税や住民税が掛かっていない場合や途中で引き出しを考える場合にはつみたてNISAも選択肢になるでしょう。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
つみたてNISA・NISAに加入するなら2社が有力
つみたてNISA・NISAは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ほど証券会社の差はありません。
選ぶ際のポイントは取扱商品と注文の仕方です。その点を加味すると下記のSBI証券、楽天証券が有力となります。
SBI証券
SBI証券はクレジットカードでの購入等は今の所できませんが、商品ラインナップや注文の仕方などは一番優れていますので楽天カードを使っていない、使わない方には筆頭候補となるでしょう。※追記:2021年6月より三井住友カードで購入できるようになりました。
SBI証券はなにより注文の自由度がかなり高いのがいいですね。
利便性で考えるならSBI証券でしょう。
資料請求等はこちらから
SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。
楽天証券
楽天証券最大のメリットは楽天カードでつみたてNISAの投資信託等を購入できることです。
楽天カードを利用することでポイントが付きますので他の証券会社には真似がしにくいかなりのストロングポイントとなっています。
楽天カードを利用しているなら楽天証券がおすすめですね。
資料請求等はこちらから
楽天証券はなによりも楽天カードや楽天キャッシュで投資信託を購入すると楽天ポイントが付くのが大きなメリットです。さらにSPU(楽天スーパーポイントアップ)の対象になり、さらに楽天市場での買い物でポイントがつきやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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