楽天証券で人気となっている投資信託「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」が名称変更と信託報酬の引き下げを発表しました。
まだこのファンドを紹介していませんでしたし、この機会に概要も含めて見ていきたいと思います。
楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)の概要
それでは詳しく見ていきましょう。
まず、名称ですが元々「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」でしたが「楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」に変更となります。
ファンドの名称 | 楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) |
運用会社 | 楽天投信投資顧問株式会社 |
ベンチマーク | ダウジョーンズ米国配当100インデックス |
設定日 | 2024年9月18日 |
本投資信託は米国ETFの「SCHD」に投資をするファンドです。
正式名称をシュワブ・米国配当株式ETF。
今回の名称変更はこの部分がわかりやすくなった感じですね。
ダウジョーンズ米国配当100インデックスとは
ダウジョーンズ米国配当100インデックスはDow Jones U.S. Broard Market Indexの構成銘柄のうち、10年連続配当の銘柄の中からキャッシュフロー・総負債比率、ROE、年間配当利回り、過去5年間の配当成長率などをランク付けした上位100銘柄を対象としたインデックスとなります。
似たETFとしてVYMがあります。こちらは幅広い業種の米国高配当株式500銘柄以上に分散投資できるのが特徴です。
同指数は大型株のうち配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成されています。
利回りを見るとSCHDの方が少し良い感じですね。
ちなみに楽天では楽天・高配当株式・米国VYMファンド(四半期決算型)というVYMに投資をするタイプのファンドもでています。

ちなみにSCHDの過去成績(トータルリターン)はこんな感じです。
1年 | 26.05% |
3年 | 15.98% |
5年 | 12.52% |
なお、SCHDのETFについては、国内の証券会社では購入はできません。
間接的に購入できるのが今回ご紹介している投資信託「楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」と「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」ですね。
楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)の手数料
次に手数料を見ていきましょう
信託報酬率
楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)の信託報酬率は
年率0.0638%程度(税込)
なお引き下げは5/23よりとなります。
購入時手数料
信託財産留保額
信託財産留保額は

楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)の取り扱い金融機関
取り扱い金融機関は以下のとおり。
SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)はSBI証券のみの取り扱いですので、二大ネット証券で分かれる形となっています。
ライバルとの比較
こちらも「SCHD」に投資をするファンドです。
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)が先に発売され、3ヶ月後にSBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)がより低信託報酬率で発売。
楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)が今回の信託報酬引き下げで並んだ形となります
と分配のタイミングが違います。
なお、純資産額は楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)の方が3ヶ月早くスタートしていますので少し多くなっていますが、直近ではSBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)の流入が多くなっています。

他にもSBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンドや前述した楽天・高配当株式・米国VYMファンド(四半期決算型)、なんかもライバルとなり得ます。
SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンドは信託報酬率年率0.0638%程度(税込)、SPDRの経費率0.07%がかかりますので、実質的な信託報酬率は0.1338%とかなり似た水準となります。
ただし、多少ベンチマークが違うんですよ。
「SPDR」はS&P500構成銘柄のうち配当利回り上位80銘柄に均等投資をするタイプのものです。
高配当だけに着目したSPDRと他の要素も加味したSCHDといった感じで好みは分かれそうです。

ポイント:年4回の決算(分配)
この商品のポイントとなりそうなのは年4回の決算(分配)があるということでしょう。
新しいNISAで購入した場合、分配金も非課税なのでそれ目当てで買う方も多いかもしれません。
この辺りは判断が分かれそうですね。
大きなデメリットは複利が活かしにくいということです。
個人的にはあまり賛同しませんが。。。理由はこちらの記事でも書いております。

配当金や分配金はたしかに非課税で受け取ることができますが、その分を再投資を行おうとすると非課税枠を別で消費することになります。
枠を目一杯使っている場合は再投資ができないということにもなります。(非課税では)
そうなれば配当分について複利効果が得られないということになってしまうのです。
長期投資の最大のポイントと言っても過言ではない複利効果をうまく得られないのは大きなデメリットですね。
複利効果について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

また、多くの高配当株は成熟企業でこれから大きく成長するものではありませんしね。
たくさん配当金を出すってことはその時点で成長を諦めているという部分もあるんですよ。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

まとめ
今回は「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)が名称変更と信託報酬引き下げを発表。楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)へ」と題してファンドの名称変更と信託報酬の引き下げを見てきました。
新NISAのよりどんどん魅力的なファンドが登場してきており嬉しいところですね。
NISAを巡っての競争が激しくなってきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。