満を持してSMBC日興証券が個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に参入します。
後発だけあり、他にないメリットがあるんですよ。
イデコをどこでやるのかを選択する際に手数料がいくらなのか、どのような商品を扱っているのかが重要になってきます。
そこで今回はSMBC日興証券の日興iDeCo for docomoがそのあたりの話も踏まえて選択候補になり得るのかか検証してみたいと思います。
日興iDeCo for docomo最大の特徴。dポイントが貯まる
まずは日興iDeCo for docomoの最大の特徴からみていきましょう。
イデコを積み立てることでポイントが貯まるのです。
日興iDeCo for docomo ポイント進呈プログラム
具体的には以下の条件でポイントが貯まります。
日興iDeCo for docomoの毎月の掛金に応じて、dポイントをプレゼントします。毎月の掛金5,000円ごとに1ptを進呈します
出典:SMBC日興証券 日興iDeCoをはじめる理由 より
貯まるポイントは日興iDeCo for docomoと言う名前のとおり、ドコモのdポイントとなります。
最近dポイントはSBI証券でもポイントが貯まるようになるなどかなり頑張っていますね。
日興iDeCo for docomo dポイント最大3,000ptプレゼント! キャンペーン
また、キャンペーンも実施されます。
残高 | 進呈ポイント |
10万円以上50万円未満 | 50pt |
50万円以上100万円未満 | 300pt |
100万円以上500万円未満 | 500pt |
500万円以上1,000万円未満 | 1,500pt |
1,000万円以上 | 3,000pt |
あと一年しかないのにこんなに貯まるわけないだろ!!!て思う方も多いでしょうが、日興iDeCoへの移換(資産を移す手続き)の申し込みを完了された方も対象となります。
ですから他社のイデコですでに残高がある方は狙ってみても良いでしょう。
対象条件
キャンペーンの対象となる条件は以下の通り
キャンペーン期間
キャンペーン期間は以下の通り
日興iDeCo for docomoの手数料
イデコをどこで始めるかを決める際にとても重要なポイントの一つが手数料がいくら掛かるのかということです。
イデコの手数料は金融機関によって大きく違います。
イデコは以下の口座管理手数料が掛かるんですよ。
- 運営管理機関手数料
- 国民年金基金連合会手数料
- 信託銀行手数料
このうち国民年金基金連合会と信託銀行の手数料は各社共通となっています。
違いは「運営管理機関手数料」つまり、イデコに加入する銀行や証券会社などの金融機関の取り分です。
ここが各社で大きく違いが生じています。
無料から月440円まで金融機関によって異なるのです。
運営管理機関手数料が無料なのは13社
運営管理機関手数料が無条件で無料である金融機関は今回ご紹介する日興iDeCo for docomoを含め13社あります。(2022年2月26日現在)
ちなみに日興iDeCo for docomo以外には以下の金融機関が運営管理機関手数料が無条件で無料です。
かなり多くなってきましたね。
他にも資産50万円以上になると無料になるみずほ銀行など条件付き無料の金融機関もあります。
逆に高いところでは月440円(税込)を取るところもあります。
例えば30歳から60歳までイデコを続けるとしたら無料の金融機関で始めたケースと月440円の場合で運営管理機関手数料だけで158,400円もの差となってしまうのです。
イデコの場合は手数料が高いからといってサービスが良いというわけではありません。
むしろ、手数料が無料のところのほうがよい商品を提供しているケースがほとんどですね。
ですからイデコは運営管理機関手数料が無料の金融機関で始めるのが基本というわけです。
日興iDeCo for docomoは運営管理機関手数料を無料にしたことで選択できる金融機関の土俵に乗れたってことですね。
日興iDeCo for docomoは取扱商品も魅力的
イデコをどこで始めるかのもう一つのポイントは取扱いの商品(投資信託)です。
つみたてNISAなどは金融庁が選別した投資信託にしか対象ではありませんので、金融機関同士の商品の差はそこまで大きくありません(取扱本数がやけに少ない金融機関もありますが)
しかし、イデコの場合には各社が選別しているようで金融機関によってかなり取扱いの投資信託が違うんですよ。
中にはどれ買っても信託報酬(投資信託の手数料)高すぎなんてケースも・・・
ですからイデコを始めるときは前述の手数料と取扱いの投資信託で選ぶのをおすすめしているのです。
それでは日興iDeCo for docomoの取扱商品についてチェックしてみましょう。
日興iDeCo for docomo取り扱い商品一覧
日興iDeCo for docomoのイデコ取り扱い商品は以下の通り。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
カテゴリー | 商品名 | 信託報酬率 |
国内株式インデックス型 | SMBC・DCインデックスファンド(日経225) | 0.154% |
三井住友DS・国内株式インデックス年金ファンド | 0.154% | |
国内株式アクティブ型 | ひふみ年金 | 0.836% |
大和住銀DC国内株式ファンド | 1.045% | |
SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金> | 1.65% | |
海外株式インデックス型 | SMBC・DCインデックスファンド(MSCIコクサイ) | 0.1023% |
SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) | 0.0968% | |
iFree NYダウ・インデックス | 0.2475% | |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0.495% | |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.187%以内 | |
海外株式アクティブ型 | ひふみワールド年金 | 1.100% |
大和住銀DC海外株式アクティブファンド | 1.782% | |
アライアンス・バーンスタイン・グローバル・グロース・オポチュニティーズ(年金向け) | 1.705% | |
MFS米国中型成長株式ファンド(為替ヘッジなし) | 1.815%程度 | |
フィデリティ・欧州株・ファンド | 1.65% | |
DCニュー・チャイナ・ファンド | 1.87% | |
新生・UTIインドファンド | 1.954%程度 | |
国内債券インデックス型 | 三井住友DS・国内債券インデックス年金ファンド | 0.132% |
海外債券インデックス型 | 三井住友DS・外国債券インデックス年金ファンド | 0.154% |
野村新興国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け) | 0.275% | |
国内リートインデックス型 | 三井住友DS・国内リートインデックス年金ファンド | 0.187% |
海外リートインデックス型 | 三井住友DS・外国リートインデックス年金ファンド | 0.220% |
金インデックス型 | SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり) | 0.275% |
バランス型 | ひとくふうターゲット・デート・ファンド2035 | 0.385% |
ひとくふうターゲット・デート・ファンド2045 | 0.385% | |
ひとくふうターゲット・デート・ファンド2055 | 0.385% | |
ひとくふうターゲット・デート・ファンド2065 | 0.385% | |
データ戦略分散ファンド 愛称:dインパクト | 1.353% | |
THEOベスト・バランス・ファンド | 0.5445% | |
定期預金 | 三井住友銀行確定拠出年金定期預金(10年) | ー |
全部で30本の投資先があります。
各カテゴリーでは信託報酬が低いインデックスファンドもラインナップされており、かなり良い印象です。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスなど他社でイデコではあまり投資できないNASDAQ100が対象となっているのがうれしいところ。
また、アクティブ型も中国やインドなどあまり他社で扱いのないものもあるのも面白いところ。
イデコに参入するのはかなり後発のSMBC日興証券ですが、dポイントが貯まる点も含めてかなり有力候補に挙がってきてもおかしくない印象ですね。
まとめ
今回は「とうとうイデコでポイントが貯まる金融機関登場。SMBC日興証券の日興iDeCo for docomoが魅力的」と題してSMBC日興証券の日興iDeCo for docomoについて見てきました。
まとめると以下のとおりです。
評価:5日興iDeCo for docomoは運営管理機関手数料が無条件で無料なのが嬉しいですね。各カテゴリーでは信託報酬が低いインデックスファンドもラインナップされており、かなり良い印象です。さらに他社にない点としてドコモのdポイントが貯まるのはかなり魅力的ですね。
下記でご紹介するようなおすすめ金融機関ですでにイデコをはじめている方がわざわざ乗り換えるほどではありませんが、それ以外の金融機関でイデコをやっている方、これから始める方には有力な候補の一つとなるでしょう。
おすすめ5社
日興iDeCo for docomo以外におすすめするのは下記5社のiDeCoです。
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
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