楽天・オールカントリーと楽天・S&P500の信託報酬引き下げ。最安値に

2024年から始まる新しいNISAに向けて証券会社間の争いが激しくなっています。

先日、楽天証券が以前改悪して廃止になっていた投信残高ポイントプログラムを2本のファンドに限り復活するという発表がされました。

その対象ファンド2本は信託報酬を出たばかりなのにいきなり引き下げると発表がありましたのでご紹介しましょう。

楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドの信託報酬引き下げ

まずは「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・オールカントリー)」の引き下げ見ておきましょう。

楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドの概要

ファンドの名称楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
【愛称:楽天・オールカントリー】
運用会社楽天投信投資顧問株式会社
ベンチマークMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
設定日 2023年10月27日

本投資信託はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)をベンチマークとした商品です。

先進国24か国、新興国(エマージング)21か国、フロンティア国25か国の約70か国、各国市場の時価総額上位約85%(Small Capシリーズを含めると最高99%)をカバーする広範なインデックスです。

簡単に言えばこれ一本で世界の株式の85%(時価総額)を網羅できる商品ってことですね。

詳しくはこちらを御覧ください。

信託報酬引き下げ内容

信託報酬の引き下げ内容は以下のとおりです。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。

元々の信託報酬率引き下げ後
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド年率0.05775%年率0.0561%

信託報酬率が0.00165%の引き下げとなります。

投信残高ポイントプログラムの還元ポイントは減る

なお、前述した投信残高ポイントプログラムの還元ポイントは今回の信託報酬率引き下げに伴い減ります。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。

元々の還元ポイント引き下げ後
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド0.0175%0.017%

還元ポイントは0.0175%が0.017となり0.0005%減ります。

投信残高ポイントプログラムの還元ポイントは信託報酬率のうち楽天証券の取り分を還元しているものとなります。

信託報酬率がさがったことで楽天証券の取り分も減ったことにより還元ポイントも減る形ですね。

変更スケジュール

なお、変更は以下のスケジュールで実施されます。

2023年12月1日(金)より

全世界株を投資対象としたライバル投資信託

全世界株を対象としたライバル投資信託との比較を見てみましょう。

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ファンド名信託報酬率ベンチマーク
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド0.0561%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
PayPay投資信託インデックス 世界株式0.0983%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))0.1102%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
たわらノーロード全世界株式0.1133%以内MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
Smart-i Select 全世界株式インデックス0.1144%以内MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド0.163%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド0.195%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
元々の楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドの信託報酬率もeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)などと並んで最安値でした。
おそらく楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドを鳴り物入りで発表したものの、横並びだといまいちインパクトがなく反響が薄いため、少しだけ下げたのかと思われます。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が対抗してくるのか注目です。
ただし、正直このあたりまで来るとNISA枠内の投資金額だと誤差レベルの差かもしれません・・・



楽天・S&P500インデックス・ファンドの信託報酬引き下げ

次に「楽天・S&P500インデックス・ファンド(愛称:楽天・S&P500)」の引き下げ見ておきましょう。

楽天・S&P500インデックス・ファンドの概要

ファンドの名称楽天・S&P500インデックス・ファンド
【愛称:楽天・S&P500】
運用会社楽天投信投資顧問株式会社
ベンチマークS&P500
設定日 2023年10月27日

本投資信託はS&P500をベンチマークとした商品です。

言わずと知れたアメリカを代表とする株式指標ですね。

詳しくはこちらを御覧ください。

信託報酬引き下げ内容

信託報酬の引き下げ内容は以下のとおりです。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。

元々の信託報酬率引き下げ後
楽天・S&P500インデックス・ファンド年率0.09372%年率0.077%

こちらは少し引き下げ幅が大きく0.01672%の引き下げとなります。

投信残高ポイントプログラムの還元ポイントは減る

なお、こちらも投信残高ポイントプログラムの還元ポイントは今回の信託報酬率引き下げに伴い減ります。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。

元々の還元ポイント引き下げ後
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド0.0341%0.028%

付与される還元ポイントは減ります。

投信残高ポイントプログラムの還元ポイントは信託報酬率のうち楽天証券の取り分を還元しているものとなります。

信託報酬率がさがったことで楽天証券の取り分も減ったことにより還元ポイントも減る形ですね。

変更スケジュール

なお、変更は以下のスケジュールで実施されます。

2023年12月1日(金)より

主なライバルとなる投資信託と比較してみましょう。

米国株を投資対象としたライバル投資信託

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください

ファンド名信託報酬率(年率、税込)ベンチマーク
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S米国株式500インデックスファンド0.05775%ソラクティブGBS米国500指数連動
つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド0.0586%
(2026年5月7日まで)
S&P500
楽天・S&P500インデックス・ファンド0.077%S&P500
PayPay投資信託インデックス アメリカ株式0.0806%CRSP USトータル・マーケット・インデックス
つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド0.09072%
(2026年5月8日以降)
S&P500
PayPay投信 米国株式インデックス0.0915%Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数
eMAXIS Slim 全米株式0.09372%MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(配当込み)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.09372%S&P500
たわらノーロードS&P5000.09372%S&P500
はじめてのNISA・米国株式インデックス(S&P500)0.09372%S&P500
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド0.0938%程度S&P500
iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド0.0938%程度S&P500
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド0.0938%程度CRSP US トータル・マーケット・インデックス

ベンチマークが違う<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S米国株式500インデックスファンドには負けますが、S&P500対象のファンドとしては最安値となります。

eMAXIS Slim などライバルがどう対抗してくるのか注目です。

※マネックス証券限定取扱のつみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドは2026年5月7日まで期間限定でそれを超えて安いですが・・・。



まとめ

今回は「楽天・オールカントリーと楽天・S&P500の信託報酬引き下げ。最安値に」と題して楽天証券のNISA目玉商品の信託報酬引き下げについてみてみました。

今回の発表で楽天証券のNISAがかなり魅力的になりました。

今後SBI証券など他社がどのように対抗していくのか注目ですね。

あとはいつまでこのお得な状況を維持できるか・・・ってところですけどね。

楽天証券
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楽天証券

楽天証券はなによりも楽天カードや楽天キャッシュで投資信託を購入すると楽天ポイントが付くのが大きなメリットです。さらにSPU(楽天スーパーポイントアップ)の対象になり、さらに楽天市場での買い物でポイントがつきやすくなります。

なお、まだ新しいNISAをどこの証券会社にするか決めてない方は早めがよいですよ。

私は次年度の受付を開始した10月2日に動いていますが、口座開設が完了したのが10月27日と約25日かかりました。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

目まぐるしく競争していますので、判断が難しいところですけどね・・・

ちなみに私はSBI証券に決めております。

SBI証券
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SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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