楽天証券のiDeCoに信託報酬最安ファンド2商品が追加へ。

最近、新しいNISAに話題を持っていかれていることもあり、競争もあまり目立たなかった個人型確定拠出年金(iDeC/イデコ)に動きがありました。

楽天証券のiDeCoに信託報酬最安ファンド2商品が追加するというのです。

今まで楽天証券のiDeCoは悪くないけど、SBI証券、マネックス証券、松井証券と比較すると少し商品で劣っているかな?ってところがありましたがこれで一気に本命と考える人も出てきそうです。

今回は楽天証券のiDeCoの新商品について見ていきましょう。

楽天証券のiDeCoに追加の投資信託の概要

今回楽天証券のiDeCoに追加されるのは以下の日本です。

商品分類運用方法運用商品名運用会社
国内外株式インデックス楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド楽天投信投資顧問
外国株式インデックス楽天・S&P500インデックス・ファンド楽天投信投資顧問

おそらく新しいNISA向けに少し前に出たばかりの商品ですから記憶に新しい方も多いと思います。

詳しく見ていきましょう。

取り扱い開始日

なお、取り扱い開始日は以下のとおり。

2024年1月26日



楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド

まずは「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・オールカントリー)」からみていきましょう。

ファンドの名称楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
【愛称:楽天・オールカントリー】
運用会社楽天投信投資顧問株式会社
ベンチマークMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
設定日 2023年10月27日
信託報酬率年率0.0561%

本投資信託はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)をベンチマークとした商品です。

先進国24か国、新興国(エマージング)21か国、フロンティア国25か国の約70か国、各国市場の時価総額上位約85%(Small Capシリーズを含めると最高99%)をカバーする広範なインデックスです。

簡単に言えばこれ一本で世界の株式の85%(時価総額)を網羅できる商品ってことですね。

全世界株のライバルとの比較

全世界株を対象としたライバル投資信託との比較を見てみましょう。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください

ファンド名信託報酬率ベンチマーク
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド0.0561%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
PayPay投資信託インデックス 世界株式0.0983%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))0.1102%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
新しいNISAでも爆発的な人気を誇るeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)よりも少しだけ信託報酬率が低いんですよ。

ライバル社のiDeCoとの比較

ちなみにiDeCoではマネックス証券と松井証券でeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の購入が可能。

SBI証券ではSBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))が最も安い全世界株の投資信託となっています。※日本株以外の全世界株を対象とした信託報酬率0.05775%以内のeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の取り扱いはあります。

楽天証券では今まで全世界株は信託報酬率0.132%の楽天・全世界株式インデックス・ファンドの取り扱いでしたが、楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドの採用でイデコでは楽天証券が最も安い信託報酬率の全世界株のファンドが買えるということになりますね。

それぞれの証券会社のイデコで取り扱いの全世界株ファンドは以下の通り

証券会社取り扱いの全世界株ファンド名信託報酬率ベンチマーク
楽天証券楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド0.0561%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド0.132%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
iTrust世界株式0.913%なし
SBI証券SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))0.1102%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)
マネックス証券eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
松井証券eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)0.05775%複合
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド0.132%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
iDeCoで扱える商品の上限が35本に制限する変なルールがあるため、各社取り扱い商品に結構差があるんですよ。




楽天・S&P500インデックス・ファンド

次は楽天・S&P500インデックス・ファンドです。

ファンドの名称楽天・S&P500インデックス・ファンド
【愛称:楽天・S&P500】
運用会社楽天投信投資顧問株式会社
ベンチマークS&P500
設定日 2023年10月27日
信託報酬率年率0.077%

本投資信託はS&P500をベンチマークとした商品です。

言わずと知れたアメリカを代表とする株式指標ですね。

米国株のライバルとの比較

次にライバルとなる投資信託と比較してみましょう。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください

ファンド名信託報酬率(年率、税込)ベンチマーク
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S米国株式500インデックスファンド0.05775%ソラクティブGBS米国500指数連動
つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド0.0586%
(2026年5月7日まで)
S&P500
楽天・S&P500インデックス・ファンド0.077%S&P500
PayPay投資信託インデックス アメリカ株式0.0806%CRSP USトータル・マーケット・インデックス
つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド0.09072%
(2026年5月8日以降)
S&P500
PayPay投信 米国株式インデックス0.0915%Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数
eMAXIS Slim 全米株式0.09372%MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(配当込み)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.09372%S&P500
たわらノーロードS&P5000.09372%S&P500
はじめてのNISA・米国株式インデックス(S&P500)0.09372%S&P500
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド0.0938%程度S&P500
iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド0.0938%程度S&P500
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド0.0938%程度CRSP US トータル・マーケット・インデックス

ベンチマークが違う<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S米国株式500インデックスファンドには負けますが、S&P500対象のファンドとしては最安値となります。

ライバル社のiDeCoとの比較

ちなみにiDeCoではSBI証券、マネックス証券と松井証券ともeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が最も信託報酬率の低い米国株のファンドとなっています。
今まで楽天証券のイデコでは信託報酬率0.132%の楽天・全米株式インデックス・ファンドが最安の全米株ファンドでしたが、楽天・S&P500インデックス・ファンドの採用でイデコで最安値の信託報酬率のS&P500のファンドが買えることになりますね。
それぞれの証券会社のイデコで取り扱いの米国株ファンドは以下の通り
証券会社取り扱いで米国株ファンド名信託報酬率ベンチマーク
楽天証券楽天・S&P500インデックス・ファンド0.077%S&P500
楽天・全米株式インデックス・ファンド0.132%CRSP USトータル・マーケット・インデックス
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね0.99%なし
SBI証券eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.09372%S&P500
iFree NYダウ・インデックス0.2475%NYダウ
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね0.99%なし
マネックス証券eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.09372%S&P500
たわらノーロードNYダウ0.2475%NYダウ
iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス0.495%NASDAQ100
松井証券eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.09372%S&P500
iFree NYダウ・インデックス0.2475%NYダウ
楽天・全米株式インデックス・ファンド0.132%CRSP USトータル・マーケット・インデックス




まとめ

今回は「楽天証券のiDeCoに信託報酬最安ファンド2商品が追加へ。」と題して楽天証券のiDeCoで取り扱いのファンドが増えた話を見てきました。

オールカントリーとS&P500という人気のカテゴリーで信託報酬率の低いファンドの取り扱いですからかなり楽天証券のiDeCoが魅力的になってきますね。

これにより他社もどう対抗してくれるのか注目です。

35本制限なんて意味のないルールを撤廃してくれるのが1番なんですが・・・

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの4社から選ぼう

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。

しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。

簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。

私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、楽天証券の4択の中から決めます。

(※私が加入しているのはSBI証券です)

この4つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。

また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。

順番に見ていきましょう。

SBI証券

まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。

SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。

選択の楽しさがありますよね。

また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。

SBI証券iDeCo
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SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。

マネックス証券

次点はマネックス証券 iDeCoです。

こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の取り扱いがあったり、iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。

マネックス証券iDeCo
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マネックス証券 iDeCo

マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。

松井証券

松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。

その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になりましたね。

こちらもeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の取り扱いがあるなど有力候補の一つですね。

松井証券iDeCo
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松井証券【iDeCo 口座開設申込】

2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。

楽天証券

楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。

この2つのファンドは人気となりそうですね。

楽天証券iDeCo
4.5

楽天証券 401K用プログラム

楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。

総合して考えるとこの4つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。

他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・

お知らせ:You Tubeはじめました。

You Tube「お金に生きるチャンネル」をはじめました。

You Tubeでも少しでも皆様のお役に立てる動画を定期的に発信していきますのでチャンネル登録をぜひよろしくお願いいたします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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