2025年のIPO抽選が終了しました。
そこで今年も、私の「当選・補欠当選(繰り上げならず含む)」の結果をまとめます。
また、実際に当選した銘柄、当選した証券会社、当選確率、どれだけ儲かったのか等を大公開していきます。
これからIPOを始めようと思っている方、どこ証券会社を開設すればよいのか迷っている方などの参考になれば幸いです。
2025年IPO当選銘柄と証券会社
それでは2025年のIPO当選結果を見ていきましょう。
ちなみに応募は2023年から方針を変え、SBI証券はIPOポイント狙いで全株。
それ以外は有望な株の主幹事だけ申し込みをしています。
また、家族口座などは使わず、自分の一口座のみです。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
| 銘柄 | 当選結果 | 最終結果 | 証券会社 |
| ヒット | 補欠当選300株 | 繰り上げならず | SBI証券 |
| フラー | 補欠当選100株 | 繰り上げならず | SBI証券 |
| テクセンドフォトマスク | 補欠当選100株 | 繰り上げならず | 野村證券 |
| SBI新生銀行 | 当選100株 | 当選 | SBI証券 |
| SBI新生銀行 | 補欠当選100株 | 繰り上げならず | 野村證券 |
| NSグループ | 補欠当選100株 | 繰り上げならず | SBI証券 |
| テラテクノロジー | 補欠当選200株 | 繰り上げならず | SBI証券 |
※補欠当選は抽選に外れるとすべて補欠や次点となるSMBC日興証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券は除外。
当初当選は1銘柄のみ(SBI新生銀行)
2025年の当初当選銘柄は1銘柄(SBI新生銀行)となりました。
ちなみに過去は2024年が4銘柄(うち東京メトロ2当選)、2023年が4銘柄、2022年が1銘柄、2021年が5銘柄でしたから、2025年はかなり厳しい結果となりました。
前述のように2023年ごろから手間暇を考えて有望な株の主幹事のみの応募に切り替えたことで減った部分もありますが・・・
また、2025年はIPO市場全体の上場件数が64社と12年ぶりの低水準だったこともあり、競争率が例年以上に高かった印象があります。
東証のグロース市場における上場維持基準の引き上げなどの影響で、新規上場を目指す企業が減少したことが背景にあるようです。
ただし、IPO市場自体は好調で、初値ベースの勝率は約88%と高水準を維持していました。
当選さえすれば利益を得やすい環境だっただけに、当選が1銘柄にとどまったのは残念でした。
過去の当選状況はこちらからご覧いただけます。







補欠当選は6銘柄、繰り上げはすべて“ならず”
補欠当選となったのは6銘柄です。繰り上げとなった銘柄はありませんでした。
過去の補欠当選状況を振り返ると、2024年は10銘柄(繰り上げなし)、2023年は3銘柄(繰り上げなし)、2022年は5銘柄(繰り上げなし)、2021年は8銘柄(1銘柄繰り上げ)でした。
補欠当選は多くなりましたが、繰り上げがないのでほとんど意味がありません。
補欠当選は“当たりの一歩手前”に見えますが、現実には「購入意思表示をした人の中から、辞退分が出たら繰り上げ抽選」という仕組みで、繰り上げ確率はかなり低いんですよ。
SBI証券も、繰り上げの確認方法や、補欠の株数未満で約定する場合がある旨を案内しています。
(資金が拘束される点は、楽天証券なども同様の注意喚起をしています。)
詳しくはこちらの記事を御覧ください。

証券会社ごとのIPO抽選結果(SBI証券/野村證券)
今年の「かすり方」はこんな感じでした。
SBI証券:当選1銘柄、補欠4銘柄(繰り上げなし)
野村證券:補欠2銘柄(繰り上げなし)
体感としては、やはり“主幹事の比重”がすべてです。
主幹事の口座を持っていないと、そもそも抽選の土俵に上がれません。
SBI証券と野村證券以外は2025年はかすりもしませんでしたね・・・
2025年IPOでの利益(初値売り換算)
この章は、比較しやすいように「初値で売ったら」を前提にします。
実際に初値で売るかどうかは別問題ですが、年次の振り返りには便利です。
SBI新生銀行:初値売り換算は+13,600円
2025年唯一の当選銘柄がSBI新生銀行です。
公開価格:1,450円
当選株数:100株
購入価格:145,000円
初値:1,586円
初値で売った場合の利益は13,600円です。
NISA口座で買えた場合は売却益が非課税になりますね。
もし補欠が繰り上がっていたら(機会損失の額をあえて見える化)
今回、補欠が全部繰り上がって初値で売れていたら、プラスになり得た金額は合計で約82.9万円(NSグループは公募割れなので含めると減る)でした。
数字で見ると、悔しさが出ます。
ただ、ここで大切なのは「取り逃したから次は無理をする」ではなく、「取り逃す年もある前提で、淡々と回数を積む」が合理的、という整理です。
過去との比較
2025年のIPO利益は13,600円でした。
過去の実績と比較すると以下のとおりです。
2024年:117,200円(4銘柄当選)
2023年:342,600円(4銘柄当選)
2022年:32,400円(1銘柄当選)
2021年:585,200円(5銘柄当選)
2020年:250,500円(4銘柄当選)
2025年は1銘柄当選にとどまったため、利益額は過去最低水準となりました。
ただし、IPO投資は長期的に取り組むべきものですので、一喜一憂せずに継続していくことが大切です。
2025年のIPO市場を振り返って
2025年のIPO市場の特徴をまとめると以下のとおりです。
上場企業数は12年ぶりの低水準
2025年の新規上場企業数は64社と、2013年以来12年ぶりの低水準となりました。
東証によるグロース市場の上場維持基準引き上げなどが影響したとみられています。
上場件数が少なくなると、必然的に投資家の資金が集中しやすくなり、当選確率が下がる傾向にあります。
来年以降の市場環境がどうなるか注目していきたいところです。

初値の勝率は高水準を維持
上場件数は減少したものの、初値が公開価格を上回った銘柄の割合(勝率)は約88%と高水準を維持しました。
フラー(+344%)やZenmuTech(+242%)など、公開価格の3倍を超える銘柄も出ました。
IPO投資が「ローリスク・ハイリターン」と言われる理由がわかる結果だったと思います。
当選さえすれば高確率で利益を得られる状況が続いています。
まとめ
2025年の私のIPO成績は、当選はSBI新生銀行の1銘柄、補欠当選は6銘柄、繰り上げ当選はゼロでした。
数字だけ見ると地味ですが、IPOは“年単位で波があるゲーム”です。
感情で撤退せず、ルールと仕組みを理解して、淡々と回数を積む。これが一番再現性があります。
IPO投資を始めるには・・・
IPO投資を始めるにはまず証券会社に口座を開く必要があります。
IPOの場合に抽選に参加できる証券会社がその銘柄によりバラバラですのでできれば複数の証券会社で口座を開いておきたいところですね。
特に今回の結果を見てもわかるように主幹事と呼ばれる上場を取り仕切る証券会社は取扱の株数も多く当選確率がかなり高くなります。
主幹事だけでも口座を作っておくと良いでしょう。
詳しくは下記の記事をご覧ください。

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