読者様からご質問をいただきましたので今回はその質問について考えてみましょう。
質問内容を要約すると以下のとおりです。
まずやりたいことは現状の把握
貧乏脱出のためにまずやりたいことは現状の把握です。
これは企業再建でもまずやることなんですよ。
どこに問題があるのかをしっかり確認してあげることが必要です。
いくらお金が入ってきてもザルでは貯まるわけがありませんからね。
パーキンソンの第2法則に抗おう
まず現状の把握には家計簿をつけることをおすすめします。
多くの方は入ってくるお金はどれくらいあるのかは把握していると思います。
しかし、どれだけお金を使っているのかあまり認識出来ていない方が多いんですよ。
まずはどこにどれだけお金を使っているのかを把握してください。
家計簿なんて無駄・・・って言う方も見えます。
しかし、私はお金を貯めるために家計簿をつける意味はあると思っています。
それは人の習性に抗うためです。
人は「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」という習性を初めから持っていると言われています。
1958年にイギリスの歴史学者・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンがパーキンソンの法則というものを提唱しています。
そのパーキンソンの法則の第2法則が「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」というものです。
簡単にいえば入ってくるお金が増えて来れば、支出の額も入ってくるお金まで増えてしまいますよってこと。
人の習性ですからなにもしなければ自然とそうなってしまうのです。
つまり、なにもしなけば入ってきた分だけお金を使ってしまうのです。
そうなれば当然お金はたまりませんよね。
それに抗うために家計簿が必要なのです。
パーキンソンの法則について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
現状を把握することが大事
前述のように人はお金がなかなか貯まらない習性や心理的をもっています。
それに対抗するためには現状を記録して現実をみることがとても有効なのです。
これはダイエットなどでも同じで体重や体脂肪を毎日図ったりしますよね。
お金も全く同じなのです。
記録して現状をしっかり把握することでお金がなかなか貯まらない習性や心理的に対抗できるのです。
つまり、お金であれば家計簿をつけようってことですね。
おすすめは家計簿アプリ
家計簿をつける重要性はわかった、でも続けれる自信がない方も多いと思います。
そんな方におすすめは家計簿アプリです。
「マネーフォワードME」などが有名ですね。
簡単に言えば自動で家計簿を付けてくれるアプリ。
私も家計簿は付けれるタイプではありませんでしたが、マネーフォワードMEを使うようになってからかなりしっかり管理できるようになっていますね。
銀行口座からクレジットカード、証券口座などの残高、入出金明細から楽天ポイントやアマゾンポイント、スイカ、QRコード決済など必要だろうものほぼ連携させることができます。
それに基づいて家計簿はそれに基づいてほぼ全自動でつけれるのです。
提携されている機関ならマネーフォワードMEに連携させれますので自分が全財産でどれだけ持っているのかも一目瞭然でわかります。
連携できる金融機関の数に制限はありますが、無料でも使えますからまだ試したことない方はぜひお試しください。
収入を増やす
次にやりたいことは収入を増やすことです。
節約も重要ですが、まずやりたいことは収入を増やす努力です。
会社での収入が増える見込みが無いなら副業でも転職でも資格取得でもよいと思います。
少しでも収入を増やすことを考えてみましょう。
昔と比較して副業もシェアリングサービスなども増えてきてかなりやりやすい環境が整いつつあります。
詳しくはこちらの記事ご覧ください。
節約する
次に考えたいのが節約です。
無駄なお金を使わないことが大事です。
厚切りジェイソンさんの例
例えば厚切りジェイソンさんは報道によると以下のような節約をされているそうです、
・洋服を買ったことなし(衣装かもらいもの)
・自販機で飲み物買わない
・2キロ先の業務スーパーで1円でも安いもの買う
・カフェ使わない
・無駄使いしない→最近買った一番高いものは3,000円の帽子
かなり極端に節約されていますね。
ここまでやると多くの人は疲れてしまいます。
私のおすすめはもう少しゆるい節約です。
あまり細かい節約に拘る必要はない
節約の基本は効果が高いところから節約することです。
厚切りジェイソンさんのようにすべてを節約出来て入ればよいでしょうが、なかなか難しい人も多いでしょう。
それなら効果の大きいところから手を付けるのがおすすめです。
例えばスマートフォンをキャリアではなく格安SIMやahamo、povo、LINEMOなどのオンライン専用プラン、ワイモバイル、UQモバイルなどのセカンドキャリア、楽天モバイルなど安いプランに変更すればそれだけで大きな金額が節約ができます。
私はワイモバイルにしていますね。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
かなりキャリアと比較して安いのが分かると思います。
まずはこういった大きな節約を実行することの方が優先度は高いのです。
1回数円の節約を繰り返すしても効果は薄いですし、窮屈になってしまいますからね。
節約の考え方について詳しくはこちらの記事も御覧ください。
ラチェット効果にハマらないように
もう一つ支出関連で抑えておきたい理論があります。
それがラチェット効果です。
ラチェット効果は経済用語で「景気の後退期に消費性向が上昇することで、個人消費および景気全体が一方向に傾くことに歯止めが掛かること」という意味です。
これは個人にも当てはまる現象で生活水準を一度上げると元には戻しにくいという意味となります。
過去一世を風靡した野球選手や芸能人が引退したり、人気がなくなってから破産するケースはこのラチェット効果によるものだといわれています。
これも人の習性的なものですからなにもしなければ自然とそうなってしまうのです。
前述のパーキンソンの法則の通り、お金がはいってこれば支出もそれに応じて増えてしまいます。
すると生活水準もどんどん上がっていくというお金を貯めることを考えると悪循環となっていくのです。
そんなラチェット効果に抗うためにも家計簿は有効なんですね。
ラチェット効果について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
ラテマネーに気をつけよう
もう一つがラテマネーです。
ラテマネーとはアメリカの人気資産アドバイザーのデヴィット・バック氏の著書で何度も出てきて使われる様になった言葉で、「何気なく習慣的に使ってしまうお金のこと」です。
別に無駄使いしてしまっているわけではありませんが、ちょっとしたお金を毎日何気なく使うことで実は合わせると結構な額になっているのです。
ラテとはスターバックスなどでよく飲まれるコーヒーのことで、スターバックスのラテはトールサイズ(真ん中)で1杯約400円。
出勤前に毎日飲むとすると1週間(出社が5日として)2,000円
月にすると22日出社だとして月に8,800円。
さらに1年間にすると105,600円となります。
もし22歳から65歳までその生活をつづければ4,540,800円の出費となります。
塵も積もれば山となるじゃないですが、かなり大きい数字となるんですよね。
これも人の習性的なことですが、抗うためには家計簿が有効なのです。
数字をみれば使うを減らすことに繋げられるんですよ。
ラテマネーについて詳しくはこちらの記事を御覧ください。
投資をしよう
ここまで出来たらようやく投資を検討しても良いと思います。
まずは現状を把握し、収入を増やして、節約してお金(種銭)を作ることから始めるべきなのです。
まずは種銭を作ろう
投資は余裕資金でやるのが基本です。
なけなしのお金でやると大抵失敗するんですよ。
これは投資には心理面が大きく影響しているためです。
資本家がより儲かるのが現在の経済の仕組み
現在の社会は資本家(株などを持ってるいる人)が儲かる仕組みになっています。
これは数年前に大ベストセラーになった経済学者トマ・ピケティ氏の書いた「21世紀の資本」で検証され大きな話題にもなりましたよね。
21世紀の資本は700ページにも及ぶ超大作かつ、かなり難解な本のためなかなか読むのは大変ですが、簡単に説明すると労働で稼ぐよりも株の売却益、配当、不動産収入で稼ぐほうが常に大きいってことを説明した本です。
つまり、資本家側にならないと貧乏からは脱出できないってことなのです。
ちなみに前述の厚切りジェイソンさんは節約で得たお金は
まずは投資を勉強してみよう
といってもいきなり投資をはじめては養分になってしまうだけです。
まずは勉強をおすすめします。
最近はSNSやユーチューブで簡単に投資の勉強をした気になってしまう人が多いですが、あまりおすすめできません。
ピンきりなんですよ。
おすすめは海外の著名投資家の本ですね。
間違っても有料noteとかは辞めておきましょう。
おすすめ本はこちらの記事で紹介しておりますので合わせて御覧ください。
自分が理解できない投資はするな
少し前には暗号資産の「IRON」「TITANを某有名ブロガーや某有名士業ユーチューバーなどがTwitterなどで買い煽っていました。それが買い煽り後、なんと1日で数億分の1になってしまったなんて話もありましたね。
はじめての投資におすすめはNISAとiDeCo
初めての投資におすすめはNISAやIDeCoなどの税制優遇のある制度の利用です。
税制優遇はとても大きいですからまずはそちらを優先しましょう。
次点はポイント投資やクレジットカードでの投資などお得な制度の利用ですね。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
まとめ
今回は「貧乏脱出のためにまずすべきことは投資ではない。貧乏からの脱出方法を考えてみた」と題して貧乏脱出法を見てみました。
偉そうなことを書いていますが、私も若い頃は超氷河期世代で就職活動も失敗続き。
かなり貧乏でした。
また、こういった知識もありませんでしたね。
しかし、20代前半で株に出会ったこと、資格の勉強をしたことなどでどんどん貧乏ではなくなってきました。
正しい方向に努力すれば解消できるのが貧乏だと思います。
ぜひがんばって貧乏を脱出していきましょう。
お知らせ:You Tubeはじめました。
You Tube「お金に生きるチャンネル」をはじめました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。